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恋人がnoteをはじめたら、泣かせてしまった

タイトルの通りである。私の恋人がnoteをはじめた。

まだはじめたばかりだから、ほとんどと云っていいほど記事がない。
はじめは何事もそうである。

自分はnoteを「生み出した文学の物置」として使っていたが、最近はエッセイっぽいことも書くようになった。書けることが増えてきたのかもしれない。

文学の方は、結局のところ文学に昇華させた恋愛と惚気だった。
エッセイは、思ったことをただ書くだけ。オチもなんにもない。

どうやら私は、普段から彼女をよく泣かせてしまうようである。
涙腺を緩めるスイッチは至る所に隠れている。そして私は気付かずそれを踏んでしまう。

すると突然、彼女が泣きだしてしまうのである。

電話の向こうで嗚咽が聞こえる時もある。無言のまま時が過ぎることもある。

でも、「泣くなよ」とかは言わない。
泣くとリラックスできるし、泣きたい時に泣く場合だってあるし、泣きたくないのに泣いてる時は「うるせえ!」って思うだろうから。
「目、腫れちゃうよ」とは言うけど。

そしてだいたい鼻をかんだり、「鼻詰まった……」と言うのである。

最近は翌日に目が腫れてしまうのを防ぐために、目をこすらないようにしたり、眠気に余裕があるときは目の周りを冷やしたりしているみたいだ。


昨夜、彼女が泣いた。

原因は彼女のnoteを見てしまったこと。それに書かれている内容の感想を言ったこと。たぶんそれだ。どちらかが欠けていれば、きっと泣かなかった。

私は、絶対など無いと云う類の人間だ。写真は撮るけど。

自分が辿ってきた道が正しいか、正しい選択をし続けているかなんて、何十年後になっても分からない。
暫定的に“正しいと思われる道”を選んでいるだけ。
自分が今ゲームをしているのは、社会的に見てダメ人間かもしれないけど、未来の自分のどこかに繋がるかもしれない。

そして、「たられば」は無限ループに陥るもととなってしまう。無限ループって怖くね?


悩むことは悪ではない。人間は無から有を生み出す生き物だ。むしろ自然なこと。

悩んでいる人に対してケアを施すことが、周囲の人の役目。でもだいたい相談するほどの悩みは深刻なことが多いから、悩みを聞いてくれる人は貴重な気がする。たいていの人は面倒くさがる。自分が生きるので精いっぱいだからね。


つまり、今自分は暫定的に正しい選択をし続けているから、たらればで悩まなくたっていいのに、というようなことを彼女に言った。

すると、彼女は泣いたのだ。

むずかしい


私は女の子ではない。生粋の男の子である

女心が全く分からないわけではないけど。朴念仁ってわけでもないけど。あくまで自己分析だけど。

バイト先に来た中年男性の客に「君可愛いね、モテるでしょ」と言われたことはある。しかし私はノンケだ。モテない

よく考えたらそのお客さんに言われた意味が全く分からんな、女連れだったな、軽口だったのかな、性的消費……わからん

別にセクシュアル的な話がしたいわけではない


言語化できないモヤモヤを言語化するのには多大なるエネルギーが必要で、だから彼女は言語化して、泣いて、寝落ちした。


泣いてしまう一番の原因だけは分かっている。
遠距離恋愛をしていること。

だから嘯いた君をそっと抱きしめるし横顔は夕陽に照らされるしあいたいってあたためたいだ

身分は学生。金銭的に余裕がないし、頻繁に会いに行けるわけではない。もし孫さんや前澤さんが見ているならば、私に旅費を出資してください

お金があればね、毎月会いに行けるんだけどね、たられば、

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