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旅に生きる~撮り貯め放出編~ その⑩

※ちうい
いつもの記事と違って順不同、日時不明の写真を掲載していきます。
内容やテーマと一致しません。

その① その② その③ その④ その⑤ その⑥ その⑦ その⑧
その⑨

山積神社
福島県郡山市大平町御前田52

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今回のテーマはこちら『中通りの震度が強い』
(´・_・`)?

どういうことですかって問いただしたいところですね。

三陸沖は地震の巣窟です。
デカさ最強ではありませんがM7以上を定期的にお届けしてくれます。
東日本大震災の震源もここです。

震源地となったのは牡鹿半島の東南約130Kmの海底です。

で、震源地に近い宮城県が震度7はわかると思うわけです。
そこからだんだん小さくなる。

ところが福島県中通りは震度6強を観測した地点が多いんです。
浜通りは震度的にはさほどです。津波と原発事故で壊滅的被害を受けただけで。

これはなぜ?と。

地震に詳しい人、地学好きな人からすれば
「バカにしてんのか」
っくらい単純な話なんですが。

まず地震でどかーんと揺れますね?

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揺れやすい、震度が大きく被害も甚大になるのは震源地に近いところ、
次は『地盤が柔らかいところ』になるわけです。

最近耳にする『異常震域』ってやつ。
9月14日に東海道南方深さ450Kmを震源とする揺れがあって離れている千代田区で震度3、東北岩手県まで震度1を記録したばかりのホットな話題。

このメカニズムを凄まじく簡単に説明しますと
柔らかい地盤のほうが揺れを吸収せず遠くまで伝えてしまうので深く遠く揺れが観測される。
硬い地盤は揺れをどどんと止めるのでどんなに近くても深い震源ならば届かない。


テーブルをドン!と拳で叩くと1回で振動は止まる。
しかしクッションや柔らかい物を叩くとぼよんぼよんぷるんぷるんする。
日笠さんのぱいよりたけたつのぱいのほうがぽよんぽよんする・・・・

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すみぺとともりるの乳は震度7

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地震の説明するねって言ってぱいをつんつんするセクハラを許される大人になりたい(・´з`・)

で、福島県は3地域に分けられることをおさらいします。
『浜通り・中通り・会津地方』

これは何も気候や人柄お国柄だけでわけているわけではないんです。
また単純な地域分けでもない。
ちゃんと隔てるモノがあるんですね。

浜通りと中通りの間には『阿武隈山地』があります。
最高峰でも1000m程度で比較的なだらか、そして安定頑丈と言うことで地震被害は少ないと言われています。

ですが阿武隈山地から西、郡山とかそういう地域は
標高が低い。
水害に見舞われるのはもちろん、おまけに地盤が柔らかいんです。
この柔らかい地盤は宮城県と繋がっており、ここを伝わってしまうため、中通りの震度や地震被害が増大するって仕組みです。

この柔らかい地盤に阿武隈川の流域で宅地・農地・そして経済活動に必要なモノが集中しています。

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福島県の場合は内陸部、福島盆地と郡山盆地、さらに須賀川の近辺まで、
昔から文化経済の重要な地域が一番危ないということです。
海に面していないので津波がないし、そんなに直下型があるわけでもないので油断しがちですが。

水害も『内陸』で起きることが知られるようになりました。
内陸型の氾濫そのものは昔からあったのですが、『水害の常連地域』ばかりではないところでも河川が氾濫したり、排水が追いつかず町が水浸しになったりするのを一般人が認識したのはここ最近かと思います。


福島県の場合、水害が起きる場所と地震の震度が大きくなる地域が全て経済の主力地域と重なります。

これをもって
「はい、ダム~はい工事~」
はほぼ無理ですね。

被害があるたびに毎回
「はい保障」
はどうですか?
まあそもそも1回の被害でも支援が行き届かない状態なのに、書類でふるい落とす申請を毎回毎回やってられますかって。

こういう地域のバランスを取る、考える時期に来ていると思うわけです。


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グルメ漫画で
「鮎が遡上できない!ダムのせいだ!」
こういうの凄い多かった。

ところが球磨川の氾濫で声が小さくなっちゃった。
こういうことなんです。

『鮎と国民の財産』の天秤なんです。
で、わたしは
『氾濫時の避難、補償が整備されればダム撤去もOK』ではないかと。

ところが
『水害対策をしろ!自然を守れ!生き物が!しかしわたしたちの人権も!むきききき!』

って叫ぶんだ。

水害に遭う地域だけ税金安くするとか(水害に遭う地域の税率を同じにしたのは明治政府の失敗だと思う)
生き物を守りたいなら新潟県村上市の青砥部平治みたいに『魚の通り道バイパスを作る』ってのもある。

やり方はあるはず。
それがなぜか環境にやかましい人は歪で人間の尊厳を否定する。
そのくせ下品な自分達の人権とかにはやかましくて、真っ当な批判も誹謗中傷と混ぜて暴れる。


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福島県そのものは地震に強い評価全国4位なんです。
浜通りが津波、そして今回取り上げた中通りの柔らかい地盤があるだけ。
原発と津波以外はどうでしたか?って。普通です。

でも水害に関してはどの都道府県にも必ず弱点があり、それを克服したところ、できないところ、経済や農業と天秤にかけてどうしようもなくなっているところ。

ずっとずっと綱引きをしているわけです。
防災に関しては専門の方や気象会社が呼びかけと解説をしていますが、
その地域ごとの風趣や風土、経済活動にマッチさせるのは必要だなと思います。


じゃあ、会津の山奥に籠ってるのが最強?

どうでしょうね。桧枝岐は1週間くらい孤立しますからね。
ここ数年はないですが、昔は毎年桧枝岐に近づく雪かきの進捗具合がニュースで出てたくらいですし。


まあ日本列島安全なところはない。
福島県の一見平和な平らなところも実はダメージくらったらやべーってことです。

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