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薬屋のひとりごと 小説解説 4巻

薬屋のひとりごと、15巻が今月発売とのことで、発売されるまでに2回目を読み終えたいけど間に合うかな……。
感想が間に合っておらず今5巻まで読み終えています。
今回は4巻の感想行きます。

とはいったものの、4巻から非常に複雑になってきます……。
なるほど~感はあるもののまだちゃんとわからん…と思うところ多々。
この記事を書くためにいろいろググっているとなんと作者の人物紹介ページがありました!

正直此処にすべての答えがあったので私のまとめなんていらないのでは??と思ったのですが、まあ自分でまとめる方が後で読み返したときに思い出しやすいだろうと思いまして、とりあえず書き留めておきます。

2回目読んでるのに普通に面白いってやばい。
1回目は本当に壬氏と猫猫のイチャイチャが読みたくてだったのですが冷静に読み返せば、面白いのは皇族、名持ち(〇の一族)の血縁や関係性かなと思います。ちょっとわかりにくいのが読み返しても面白い味噌かもしれない。

話は逸れますが、FeelCycleという自転車を漕ぐジムに通い続けて4年になるんですが、BB2という中級者向けプログラムがあるんです。前提として私は運動音痴なんですけど、ほとんどが4年かよっていても調子が悪いと完走できない強度になっています。(BB2のなかでも強度高めのは調子よくても完走できないですが)ちなみに強度低めのは大体完走できますが「あまり受けたいなと思えない」。飽きてきちゃうんですよね。つまり、クリアすると飽きてしまうから、ギリギリ無理なラインで強度設定しているのではないか?と最近思うわけです。もちろん一般人的な体力で、ですよ。インストラクターさんは毎回余裕で完走していますので。

薬屋も同じようにギリギリ理解しづらいラインでぼかした表現にすることで、読み返しても面白いようになっているのではないか?とすら思います。
東野圭吾のミステリのように読後気持ちのいいくらいすべての伏線が回収される物語はおもしろいですが、読み返すべきスルメ作品かと言われるとやはりトリックが明かされる初回が一番面白い。

薬屋は、もっとはっきり伏線の回収を書いてくれよ(壬氏と猫猫の関係性もはっきりしろよ)と思うこと多々ですが、そこがスルメとなると二律背反!!!ってなります。

前置きが長くなりましたがまとめに行きます。

毎度のことですがネタバレ注意

①序話
いつも思うのですがこの序話、確実に2回目に読まないと意味が分からない。誰視点なのかも不明。
ここは4巻のメインとなる、楼蘭妃(子翠)視点ですね。母について描写されています。

もう先に書いてしまいますが、私がめちゃくちゃ理解に苦しんだのはこの、子の一族の血縁関係!!!
これ1回目に理解できる人のIQえぐない?3巻からの伏線回収もあるので余計に伏線ー回収までが遠くて理解が難解になっています。

でね、いくら字で説明してもただのあらすじにしかならないので今回から図にしました。
この方がわかるんです。
なぜか?

もはや、血縁関係の謎解きみたいになってるからだよ(笑)

そこが面白いんですけどね。

4巻まとめ

吹き出しに4巻での動きまで書きました。
4巻の登場人物は網羅できていると思います。
4巻に登場しない人物は端折っています。

みればわかると思いますが、色は一族を示します。
4巻はピンクで示す、子の一族の話です。

紫=皇族直系
ピンク=楼蘭妃(子の一族)
オレンジ=玉葉妃(玉の一族)
黄色=里樹妃(卯の一族)
青色=阿多妃
緑=羅の一族
灰=馬の一族

一族

まとめ

3巻からの伏線である
・王母の血=子の一族
・西からの鉄砲輸入
・診療所と後宮の関係(先帝)
が回収されますが次巻以降への伏線も増え、理解がかなり難解に。

主な流れは、猫猫が子に誘拐され、子の一族の詳細と謀反が明らかになり、それを助けに壬氏たちが向かう。壬氏が本当の地位を明らかにする。玉葉妃が正室となる。

個人的に羅半という魅力的キャラクターの登場も喜ばしく、やはり聡明なキャラが増えれば増えるほど物語は複雑化しますが、深く面白くなっていきますね。

ちなみに4巻で私は大宝、深緑、そして翠苓の関係を理解するのに非常に困りました。大宝は翠苓の母だと思っていて(つまり先帝から子昌に下賜されたと思っていた)、作中で「祖母」と明記されているのが誤植ではないかとすら思ったほどです。作者の人物紹介ページを読んでやっと理解できました。

作者は相当頭いいんだろうな。

それでは5巻でまたお会いしましよー!

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