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プロミシング・ヤング・ウーマン 感想

プロミシング・ヤング・ウーマン見ました。
なかなか面白かったですね。
オチが“落ちきっていて”、素晴らしい映画でした。

あらすじ&感想

医大で公開レイプされ自殺した親友のために復讐する話

酔っぱらってレイプされた方が悪い。
友人は告訴もかなわず泣き寝入り→自殺したと思われます。
この辺は冒頭は明かされず、主人公が酔ったふりをして男性を引っかけるのはなぜか?っていう理由みたいな感じでだんだんわかっていく。

言葉で明確に説明せず、状況で視聴者に”察させる”ようになっています。
個人的には、このあたりの最低限の説明しかしない(ある意味で不親切な)塩梅のうまさはさすが洋画!って感じですね。
言語が違うのが理由なのか、文化が違うのが理由なのか…洋画苦手な人ってこのあたりがわからないからむつかしく感じるのかなと思います。

主人公は医大を中退して、コーヒーショップでアルバイトしているんですが、そのコーヒーショップに医大の友人だった男性が現れナンパされ、付き合うことになります。
友人のための復讐に生きるのではなく、前向きになりかけた主人公ですが、友人のレイプ現場にこの彼がいたことを動画をきっかけに知り、結局復讐に戻ります。

恋人を通じてレイプした犯人の独身最後のパーティーを突き止め、復讐のため乗り込む主人公ですが、逆に殺されてしまいます。
私はこの展開は面白いなーと思いました。
殺されちゃうんだ!って感じですね。ちょっとリアルですよね。
主人公は女一人で復讐します。もちろん酔わせたりしているんですけども。
私は危なくないかなーと思いながらも、まぁ映画だしな……最後は復讐完了で終わるんだろうなと思いながら見ていました。
でも、隙があって逆に殺されてしまいます。
しかもこのクズレイプ犯、殺した死体を燃やして隠蔽し、平気な顔して結婚式に出席します。
人間クズはクズ、変わらないってことですね~怖い~。
しかし主人公、殺されてしまうことまで想定し、弁護士にレイプの証拠、や(元)恋人にリベンジメッセージをしっかり送信しており、結婚式で逮捕されるというオチ。

まあでも主人公は病んでいて、復讐してしかも親友と同じ場所に行けたから、ある意味ハッピーエンドなんだろうけど。
レイプは良くないし、リベンジ成功ですし、振り切っていて私は好きなオチだったかなぁ。
ただリアル(実際)に、彼女が正しいとは思いませんが。。
復讐=正しいとする映画はめずらしいから、こういう考えがあってもいいのかなぁと。
むしろ逆で、映画とかだと、後ろばかり見ていてはいけない。ってメッセージが多いもんね。
そりゃ実際の人生で、死んでしまった親友への悲しみから抜け切れずリベンジするのは良くないと思う。
けど、映画ってエンタメなら、この落ちはありかな。

途中なんとなく主人公の奇行の意味が分かって、落ちが読めるんですが、それでも最後まで面白かったから、おすすめです。

あっそうそう、主人公30歳くらいの設定なんだけど、女優さん老けてない??いや、めちゃくちゃ美人なんだけどね……見始めたとき何歳だよって思ったって話……。ね…。


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