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【冬休みにおすすめ】高校・大学教育(高大接続・探究)に興味がある社会人に読んで欲しい本5選

 普段、私は大学・短大・専門学校に高校生募集のお手伝いをするお仕事をしております。そのため職業柄(個人的な興味も含め)高校と大学における教育の状況についてたくさんのインプットをしております。
 ニュースなどではコロナ禍でどう大学入試を実施するかという話題や、英語民間試験のことなどマイナスなことも多いです。しかしこれからの教育を考える上で「高大接続」や「探究」といったこれからの社会を担う人材を育てる上でワクワクする内容も多いです。
 今回の紹介ではそのキーワードとなる高大接続・探究という内容をテーマにした本を紹介しておりますが、そもそもの言葉の意味をはじめに簡単に説明しておきます。

高大接続:高大接続改革を指すことが多いですが、簡潔に言うと、高校・大学入試・大学の3つが一体となった教育改革のことです。文部科学省の「高大接続改革」に係る質問と回答(FAQ)によると、「学力の3要素(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)」を育成・評価するための一体的な改革とされています。
探究:生徒自らが課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。探究学習では、生徒の思考力や判断力、表現力などの育成を目的としています。高校皆さんも受けたことある「総合的な学習の時間」から「総合的な探究の時間」に変わり、探究学習を導入した授業が学習指導要領の改訂に伴い段階的に導入されています。

 とりわけ探究においては今までの先生から与えられるテーマに基づき、学習スタイルとは違い個人の興味関心に合わせて課題を設定し、深い学びを行なっていきます。この能力というのは複雑な社会課題の多く正解のない問いが多い現代において必要な能力と言えると思います。私もビジネスマンとしての仕事においても、常にクライアントの課題は何かを考え・設定し、答えは一つではないけど、正解に導くようなお手伝いをしております。実際の社会に出ても汎用的に身につけておきたいスキルです。 

「自分たちの時とはこんなに違うのか」、「社会に出たら役立つ能力だ」と社会人の方は感じるものかと思います。5冊紹介しておりますのでぜひ冬休みに前向きな教育のこれからについて考えてみてください。

①学校の大問題 (石川一郎著)
大問題というタイトルになってますが個人的には非常に前向きな内容になっているかと思います。探究とは何で、どのように言葉として広まっていったかも理解しやすいです。学問分野を横断して学びを構築するカリキュラムマネジャーという役職は個人的には面白いと思ってます。

②教育改革のやめ方: 考える教師,頼れる行政のための視点(広田照幸著)

③高大接続の本質―「学校と社会をつなぐ調査」から見えてきた課題 (どんな高校生が大学、社会で成長するのか2) 

④深い学び 


⑤探究型読書(編集工学研究所)
今までは概念的な話でしたがこちらは読書を軸に手法について書かれているものです。探究を実施していく上で本を読む事は、固定化された認知の枠組みを打破することに繋がると述べています。ビジネスマンにも求められる正解のない問いを考えていく上で、必要な手法が学べます。

なお編集工学研究所とスタディサプリがコラボしたスタディサプリライブラリーもおすすめです。

いかがでしたでしょうか。
高校・大学の学びは社会に直結しやすい部分も多いです。
教育に興味のある方はぜひどういった流れで教育が進んでいるのか、読みながら考えていただければと思います。

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