見出し画像

相手の人間性を理解しないと怒れない

これまで職場の後輩に怒った事がない。
というよりも、これまでの人生であまり怒ったことがない。怒れない性格であるし、怒ろうと思ったこともない。それは、怒ることよりも褒めて成長を促すことを主義としているわけではない。状況によるが、怒ることは無駄な事でメリットがないと思っている。怒りを晒した時に、自分の人間性を周囲の人たちが審査をしている気がするし、何より本当に自分の行動が正しいのか自信がない。

後輩とは友達のような関係性で冗談を言い合い働いている。
普段からそのような関係性でいるのにも拘らず一変して叱り、その時に生じるピリついた淀だ空気感やその空気感から普段の状態に戻るまでの気の遣い合いをしているかのような状況が苦手だ。
それが人に対して怒れない原因で、怒らない優しい先輩という人間性が出来上がって後輩から舐められているような気がする。下に見られているという感じではないけど、この人は怒らないから少し仕事が遅くても大丈夫だろうという考え。それが、仕事の手際から伝わってくる。

出来ることならば叱る事で雰囲気を暗くしたくない。怒ったとしても面白くしたい。単に叱責するのではなく冗談を時々挟むなどして相手を全否定せず、こちらの想いが伝わるための方法として笑いを入れたりしている。

少し笑いながら注意をする事がある。
それは、典型的な怒り顔や真顔ではなく軽く微笑みながらいつも通り話しかけるということ(文章から想像すると、それはそれで怖い気がする)
注意をされているという自覚を相手が理解した時点で反省していると思う。怒られながら脳内で何が悪かったのか、どのようにすべきだったのかを振り返っているはずだから。もちろん自分が間違っている時はあるし、俺はおかしくないと怒られた事に対して苛立ってる人もいるから必ずしもみんなそうではないだろう。
反省しているのに更にたたみかける様なことをしたくない。だから、反省すべき点だと促しながら普段通りの話し方でいた方がいいかなぁと思っての行動だ。あとはそれをわかってもらえれば良い。わからない人はわからないという考えを持っていて、それは酷い気はするが相手次第で、その考えは変えればいい。

注意の仕方は難しいと日々感じる。人の相性が絡んでくるから。嫌われてもいいからわかってほしいと耳にするけど、ぼくはできるなら嫌われたくはない。上司部下、先輩後輩という関係性はありながらも友達のように冗談を言い合えるじゃれ合える関係性でいたい。会社が楽しいと思わなくても行きたくないなぁと思わせてしまう世の中にしたくない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?