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一行小説集「ごとん、葉擦れ、龍」

 こんな夜中に、近所にある地蔵の自販機の方から、ごとん、と鈍い音が聞こえてくる。

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 庭の木の葉擦れの音を聞き、あの世の妹に「どうしたの、ため息なんかついて」とメールを送る。

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 銭湯に設置されていたマッサージチェアに座り、手元を見ると、十二個のボタンがあり、その一つ一つに十二支の動物が描かれていたので、試しに龍のボタンを押した瞬間、体中の骨を粉々に砕かれた。

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眠れない夜に

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