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大学時代にやっていて良かったこと

最近一つのCMを見て感動した。それはカロリーメイトのCMだ。

高校教師とその生徒がコロナ禍で部活や受験に葛藤する姿が描かれている。高校という青春の真っただ中で打ち込んでいた事が突然できなくなったり、楽しみにしていたイベントが中止されたり辛い思いをした学生も多いはずだ。このCM中に出てくる男子高校生も野球の大会が中止になり、受験もうまくいかず落ち込んでいた。そんなところに先生が言った言葉がある。

”うまくいかない時に、それでも続ける努力を底力っていうんだよ。”

この言葉でもう一度頑張ろうと前に進んでいる。この言葉が私の胸にも刺さった。

今年受験に挑んでいる学生はきっと、コロナ禍で本当に勉強を頑張れた者と、様々な環境でうまくいっていない者に二分されているのだろう。後者も勉強をなまけたとかではなく、思春期の未熟な学生にこの環境の変化はかなりのストレスなはずだ。今この時代に受験に挑み、志望校に合格できた学生もそうでない者にも自分の経験から言えることがある。それは、大学生活は自分の努力次第で充実度が変わるということだ。私は今の仕事に大学時代の学びが生かせているかと聞かれると、はいとは言い切れない。だがあの頃学んだ物事は今の自分の価値観に大きく影響しており、大学時代のあの時間はかけがえのない物になっている。そんな私が学生時代にやっていて良かったと今も思えることを考えてみた。

1、海外に行く(できれば一人で)

大学生にはありがちな一人旅だが、社会人になってからではなかなかできないことの1つだ。高校生の頃恩師に10代の内に一人で海外に行くと良いと言われ、19歳で憧れだったロサンゼルスに一人で行った。ここで大切なのは全て一人でやるということだ。初海外ということに加え女の子一人となると、それなりに良いホテルやサービスを利用しないと自分はもちろん親の心配がある。結果選んだサービスは航空券とホテル代込みで25万、それに食事代なども含め私は30万以上をその一週間につぎ込んだ。資金はコンビニの深夜バイトで貯め、バイト明けに大学に行くという過酷な生活を送った(落としてしまった単位もあった)。自称箱入り娘だったので親の説得もし、パスポートやもろもろの契約も全て一人で行った。それまで親の加護下にあった未成年が親の介入無しに(同意書は書いてもらったが)そこまでしてやっと意味のある一人旅になる。そしてもう一つ大事なことは旅の目的を持つことだ。この経験を持って帰る!と決めて行くことで、旅の目的がはっきりし行動の計画ができるので一人でも充実したものになる。私の当時の目的はとにかくアメリカで生活してみる!ということ、絶憧れのハリウッドに行くこと、現地の人と話すこと、アメコミショップに行くことなどがあり、それを遂行するために綿密にスケジュールを組んだ。そして全ての計画を遂行して初めてそれがただの旅行からかけがえのない経験に変わったのである。大学生で一人旅をしている人は多いが、その目的や経験は三者三葉で全く同じ経験をしていることはない。よってそれは自分だけの特別な物になるのだ。今のコロナ禍でなかなか旅行はできずいつ収束するとも言えないが、叶うのならば是非やってみてほしいことである。(危機管理能力と安全意識は必ず持ってね)

2、ネイティブの教授の授業を受ける

どの分野にも英語が関わってくることがあるはずだ。その際は是非ネイティブの教授を選び真剣に授業を受けてみて欲しい。何故かというと英語はもちろんその他においても、授業の方法が違ったりより頭を使うからだ。大学といえば講義の印象が強く、レジュメを配られ板書をするだけのものが多い。それに対しネイティブスピーカーの教授の授業はミニプレゼンやディベートがあり頭を使って自分の意見を発表する機会が多かった。そもそも英語がペラペラではなかったので英語で物事を調べたりそれを発表しフィードバックをもらうというのは、私の場合それまでなかった経験であり自分の新たな勉強方法を見出すことにも繋がった。なので是非ただの講義だけでなく授業(演習や実演)も受けてみて欲しい。

3、出席日数表をつける

正直真面目な学生ではなかった為、講義を休んだこともあった。講義によっては何回以上の欠席で単位を取れなくなるというものもあり、自分が何回休んでいるかのチェック表をつけた。無事単位を取り卒業するということも大学生活で大切なことだ。もちろん毎回ちゃんと出席しフル単位を取るにこしたことはない。だが一日くらい何もしない日が欲しい時もある。その時に出席表を自分でつけていると、今日は休んで良いんだという心の余裕が生まれる。これは真面目な学生には必要のない事だが、息詰まったり何かに悩んでどうしようもなくなった時に少し余裕ができるのでおすすめだ。

3、昼食は友人と食べる

1~2回生の頃は必修科目があり、同じ人と講義を受けることが多いが後半はバラバラになったりする。私の仲の良かった友人達は(私含め)学校に来ないことが多かったり、サークルが忙しかったりで集まるタイミングといえばお昼くらいだった。些細な時間でも友人と話したり、就活の時は悩みを相談したり、お土産を分け合ったりそんな日々はかけがえのない物になっていった。そしてその日々を過ごした友人は今も連絡を取り合う仲で、離れていてもどこか特別な存在だ。あの大きくて自由な大学という空間で、最後まで自然と集まるようなメンバーは本当に気の知れ合う仲に限られるのだろう。これから大学生になる人も、今大学生だがリモートで友人はおろか同じ大学の人に会っていない人も、これからできる繋がりとお昼という少しの時間だけでも大切に過ごして欲しい。

5、逆にやらないほうが良いこと

大学生活にほぼ後悔のない私だが、これだけはやらないほうが良いと言えることがある。サボることだ。授業や講義をサボることは本当に簡単だが、サボった分の時間とお金は返って来ない。殆どの大学生が途中でだれてサボり始める。そこで学びを深めるかどうかで差がつくのだ。しんどくてもせめて出席するだけでも全然違う。それがリモートでもだ。

まとめると

振り返ってみるとやった方が良いことは最初の一つ以外割と簡単なことばかりだった。もちろんもっと努力していろんなことに挑戦できるのが大学という場所である。コロナの影響で自由にできることの制限もあるかもしれない、でもそれは新しい方法を生み出すチャンスかもしれない。これから大学生になる学生も現役大学生も、私たちが通った学生生活は通れない。しかしそれは逆に彼ら彼女らにしか経験できないことでもある。そんな学生たちに私のやってよかったことリストなんぞ大したものではないが、少しでも参考になれば嬉しい。




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