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#1 早起き

とある休日。6時台に目を覚ます。顔だけさっと洗い、近くを散歩に出掛ける。7時過ぎに家へ戻る。卵を割り、ベーコンと一緒に火を通す。平日はこの作業すら面倒くさい。散歩の途中にテイクアウトしたコーヒーと一緒にスクランブルエッグを頬張る。うんまい。お皿とコップを洗い、蛇口をひねり、水を止める。

さぁ、ここから時間勝負。再び家を出るための支度をする。歯磨きをして、適当に髪を整える。7時45分。まだ少し早いなと思い、簡単な掃除をする。トイレ、キッチン、クイックルワイパー掛け。どれも5分もあれば済む。8時過ぎ。本日、2度目の外出。駅まで、とことこ歩く。電車に乗りながら、スマホを眺める。事前に調べていた時間に間に合わないことが判明し、検索。電車を乗り換え、目的地を変更。この柔軟さは都会の強みだ。改札を抜け、映画館に到着した。

映画はだいたい朝の9時台に観る。午後は人が混むので、午前中がいい。11時過ぎに映画が終わる。余韻を噛み締めながら、少し早めの昼食。鮮度が大事なので殴り書きでtwitterに感想を投稿。今日も映画伯爵達(映画好きの先輩フォロワーの皆様)からいいねがくる。このいいねは自分が紡いだ感想へのグッドラック。自分が書いた文が肯定されたような気がして本当に嬉しい。いつもありがとうございます!!この場をお借りました。

初めて映画館で映画を観たのは小学生の頃だった。家族に連れられて「猫の恩返し」を観た。当時の僕には物語の内容が理解できなかった。(後に見直してめちゃくちゃおもしろいと思った。映画あるある。。)だけど、暗くて、静かで、大人たちがスクリーンだけを見ているという異様な空間に興味を持ったことだけは覚えている。

お昼を済ませると、本屋に行ったり、街を散歩したり、サウナに行ったりする。だけど、年に1回あるかの確率で出会ってしまう。魂を揺さぶられる作品に。そうなると帰宅である。14時台の帰り道は、さぁ、これから出掛けるぞという多くの人とすれ違うが、関係ない。こちとら1日が終了しているのだ。家に帰って、打ちのめされたいのだ。何もしたくなくなるのだ。お家、最高である。

2年前に観た「スリービルボード」がそうだった。サム・ロックウェルの窓ぶん投げシーンには鳥肌が立った。最近では「糸」。作品の完成度の高さに、ただ驚いた。

必ずしも自分が最高だと思う作品が他の人に響くとは限らない。思いや感想が異なるのは当たり前だ。正論は世間に存在するが、正解と不正解のジャッジは個人の中にある。色んな意見があって当然だ。100と0の間にも意見があることは忘れてはいけない。そんなことを気づかせてくれる映画は、何というか、、素敵である。

あれ、こんな結びでいいんだっけ?

まあ、何にせよ、ひとつ言えるのは僕は映画が大好きだということ。ふたつめに言えることは、好きなものがあるということは、それだけで朝、早く起きる理由になるということ。休日の早起きは最高だ。


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