一百一文字物語14

ラジオから流れる音楽。
空まで届いてほどけて消えた。

空には大きな満月ひとつ。
気分楽しく鼻歌まじり。

月は今にも軌道を外れ、
ステップ踏んで踊り出しそう。

小刻みに揺れる月を眺めて、
ラジオのボリューム少し上げた。

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