![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/24366527/rectangle_large_type_2_dcd53ae170c35bd515d934fecfebd3a0.jpg?width=800)
今週の読書 4/30
昨日から話題のルース・ベネディクトの「レイシズム」とトーマス・マン/渡辺一夫の「五つの証言」を並行して読んでいる。
共にまだ途中だ。
「レイシズム」は人種に優劣はない、ということを様々な方向から検証している。また純粋な人種や民族も存在しない、という事も検証している。新訳という事で、大変読みやすく、わかりやすい。文化人類学の本という感じだ。懐かしいメンデルの法則も出てくる。優劣とはなんだろうか。優れているとはどういう事なのだろうか。そんなことも考えたくなる。自分もそうだが、人はなぜ自分が人より優れていると思いたいのだろうか。
「五つの証言」はナチス政権時にスイスに亡命したトーマス・マンの書簡など4つの作品と渡辺一夫の4つの文章からなっている。今は、まだトーマス・マンのところを読んでいる。情熱的な文章で、ちょっと詩的だ。おそらく原書もそうなんだろうな、と思う。文章の持つ本来の雰囲気を、ほかの言語で伝えるというのはとても創造的な仕事だ。
共に先を読むのが楽しみな作品だ。いま半分くらいきている。
両方そんなに長編ではない。でも最近集中力が途切れがちであるので、最後まで読めるだろうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?