見出し画像

今週の読書 4/30

昨日から話題のルース・ベネディクトの「レイシズム」とトーマス・マン/渡辺一夫の「五つの証言」を並行して読んでいる。

共にまだ途中だ。

「レイシズム」は人種に優劣はない、ということを様々な方向から検証している。また純粋な人種や民族も存在しない、という事も検証している。新訳という事で、大変読みやすく、わかりやすい。文化人類学の本という感じだ。懐かしいメンデルの法則も出てくる。優劣とはなんだろうか。優れているとはどういう事なのだろうか。そんなことも考えたくなる。自分もそうだが、人はなぜ自分が人より優れていると思いたいのだろうか。

「五つの証言」はナチス政権時にスイスに亡命したトーマス・マンの書簡など4つの作品と渡辺一夫の4つの文章からなっている。今は、まだトーマス・マンのところを読んでいる。情熱的な文章で、ちょっと詩的だ。おそらく原書もそうなんだろうな、と思う。文章の持つ本来の雰囲気を、ほかの言語で伝えるというのはとても創造的な仕事だ。

共に先を読むのが楽しみな作品だ。いま半分くらいきている。

両方そんなに長編ではない。でも最近集中力が途切れがちであるので、最後まで読めるだろうか。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?