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2021/9/6 「人類は感染症とともに生きていく」を読む

すっかりこちらの方の更新をサボっておりましたが、そろそろ復帰します。

今回ご紹介するのは、こちら、「人類は感染症とともに生きていく」です。

公衆衛生の話題や感染症の話題が出ない日はない、という今日ですから、
まさにうってつけの本ではないでしょうか。


内容は20世紀〜21世紀にいかに感染症対策を世界的に組織的に行ってきたかという総論から、感染症各論まで、幅広くおさえられています。
全体通して読まないと理解できない本ではない気がしますので、
読みたいところだけ読む、というのでも良い本だと思います。

私のおすすめは第2章 病気と政治です。
割と大きくページを割いて「ワクチン接種に躊躇するというのはどのような原因で発生するのか」ということに記載があったりします。反ワクチンについての記載があるのは、現状非常に貴重なのではないでしょうか。

他にも、なぜ天然痘は根絶できたのに他の感染症は難しいのか、イギリスのHAIRSグループは新興感染症に対抗するため毎月会合を開いているとか、20世紀の最も重要な公衆衛生の課題はフランベジアであったとか。
多くの情報を得ることができます。


注意していただきたいのは、(私だけかもしれませんが)、序章だけ、読みづらいように感じました。
文体が本文と序章で異なっているように感じられるので、もし序章を読まれて「ちょっと読みづらいな、、、」と思われた方でも、本文は抵抗なく読めると思います。

今回はこれくらいにて。

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