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今週のCASE・MaaSプレイヤーたち:AutoX

事業内容とコメント:今回は自動運転開発を手掛ける中国のスタートアップ「AutoX」を取り上げたいと思います。同社は2020年8月、上海市内における自動運転タクシー(ロボタクシー)サービスの対象を一般客に対して提供開始しています。
AutoXはアリババ・東風汽車・Plug and Playから総額1億ドル(約105億円)出資を受けており、ロボタクシーサービスはアリババの「AutoNavi」アプリから利用可能となっています。また同社は同じく上海に拠点を置くタクシー会社「Letzgo」と戦略的パートナーシップを提携し、Letzgoがサービスを展開する中国18以上の都市でもAutoXのロボタクシーが展開されていく予定だと言います。
ロボタクシーサービスと言えばGoogle傘下のWaymo(ウェイモ)が米国アリゾナ州で展開する「Waymo One(ウェイモ・ワン)」が先行していると言われますが、実は中国勢もそれに劣らず数々のロボタクシーサービスを提供しています。広州の「WeRide(ウィーライド)」、百度(バイドゥ)が長沙市で展開する「アポロ・ロボタクシー」、上海の「滴滴出行」、AIスタートアップのPony.ai(小馬智行)が現代自動車とカリフォルニア州で展開する「BotRide(ボットライド)」、そして2021年に杭州でディープルートとCao Cao Mobilityがサービス開始予定とする「ディープルート」など、ロボタクシーサービスの開発・展開を巡る競争が激化しています。
日本ではまだ実証実験の枠を超えないロボタクシーですが、米国や中国勢の動向を注視しつつ、実現に向けて開発や環境の整備が前向きに進められていくことが望まれます。

会社名:AutoX
設立:2016年
本社:中国・深圳市
代表者:Jianxiong Xiao(肖健雄)

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