ブロックチェーン活用がもたらす中古車売買の未来

現状、日本では自動車の個人売買は盛んに行われてはいない。
しかし、もしもブロックチェーンが中古車流通に活用された暁には
現状よりも信頼性が増して、自動車の個人売買が盛んになると考えている。

自動車以外の個人売買は
ヤフーオークション、メルカリ、ジモティなどのサービスによって
右肩上がりの成長を見せている。

もちろんヤフーオークションでは自動車も取り扱われている。

しかし、自動車の売買で不安な点が様々なトラブルである。

・事故歴無しの記載にも関わらず実際には事故歴があることが後ほど発覚した
・走行距離の改ざん
・Aという市場での評価点とBという市場での評価点が異なる

現状の中古車業界では
査定協会が定めている基準によって価値付けが行われている。

その価値付けを行っているのは「人」である。

人の目によって、
修理した痕跡があれば見抜いて価値を付けていくことになる。

この「人の目で判断」というのが
トラブルが絶えない理由の一つだと私は思う。

なぜ車が誕生してから廃車になるまでの記録を
一元管理していないのだろうか?

もしも事故歴があるのであれば修理した工場はどこをどのように修理したのか?などの記載を義務付けするようになればトラブルは確実に減るだろう。

車を購入する方も、車の市場も、中古車販売業者も評価違いによって
嫌な思いをすることが減っていくと見ている。

それを可能にできる技術がもうすでに存在している。

そう、ブロックチェーンだ。

査定士の仕事が無くなる?

大丈夫、無くならない。
無くなるのは高度なスキルを身に付ける時間と労力だけだ。

車の査定士というお仕事は
ただ単に
ボディのキズや凹みをチェックするだけと思われていることもあるだろう。

そのため、これからビックビジネスを起こすために
中古車マッチングを考え、
ただ普通にマッチングして手数料をいただくことを考える起業家もいるだろう。

実際は違う。ただマッチングさせるだけでなく

消費者に対し安心なサービスを提供するには
しっかりとした査定をし価値を付けたうえでマッチングを行う必要がある。

つまり査定(価値付け)が重要で肝になってくる。

査定業務は非常に特殊で豊富な経験とちょっとしたヒントを手掛かりに
修復歴(事故歴)を見抜かなければならないという高度なスキルが必要とされる。

ブロックチェーンによってしっかりと管理していた場合
事故によってどこを損傷してどのように直したのか?
という記録はバッチリ残っている。

なのでボディのキズや凹みをチェックしていくだけで大丈夫になる。

これは価値付けを行う企業(査定を行う全ての企業)にとっても利がある。

現状の査定では
査定ができるハイスキルを持ったスタッフが抜けてしまった場合
査定ができなくなる。

しかし、ブロックチェーンで管理できる世の中になれば
事故歴を見抜くスキルは不要になり
ボディのキズや凹みだけをチェックできれば良いので誰でもできるようになる。

そう、「誰でもできる」というのがポイントとなる。

そうなると今度は
自動車の個人売買が容易になってくるはずだ。

自動車の仲介サイトを運営する企業は
売買に関わる書類の手続きなどを代行すれば良い。

ボディのキズや凹みのチェックも
お客様自身にやっていただくか業者に委託と言う形でも成り立つ。

査定士のような事故歴を見抜くハイスキルが不要だから。。。


以上、ブロックチェーンで車の一生を管理することで
安心な中古車流通になるだろうというお話しでした。

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