史上最悪の核惨事の1つ "チューレ航空基地墜落事故"
どうも
猫猫です
薬屋のひとりごと面白いですよね
僕はアニメ一切見ないんで漫画版を読んでますけど、壬氏様と猫猫の関係めっちゃ良いですね
これがなろう作品だって知った時は驚きました
あそこは基本的に異世界転生してますからね
異世界行く必要ねぇだろって設定でも異世界行きますしね
何なんですかね
ということで
今回紹介するのはタイム誌が"史上最悪の核惨事の1つ"と評し、実際に放射能汚染が確認された事故
チューレ航空基地墜落事故です
1968年
当時は冷戦真っ只中であり世界はアメリカを中心とする自由主義陣営と、ソ連を中心とする社会主義陣営の真っ二つに分かれていました
国際緊張も高まり、大国が核爆弾を持ち始め
いつ核戦争になってもおかしくなかった時代です
そんな時、デンマーク自治領のグリーンランドにあるチューレ基地から僅か11kmの地点でアメリカ空軍のB-52が墜落事故を起こします
暖房の前にクッションを置いていたところ、そのクッションに火が付き機内で火災が起きた事が原因です
ヒューマンエラーって恐ろしいですね
搭乗員はパラシュートで脱出に成功しますが
(1人は脱出に失敗し亡くなった)
機体はそのままノーススター湾という凍った海に墜落しました
人為的ミスではあるとしても搭乗員は脱出に成功したし、機体も海に墜落したわけなので
大した問題にもならないたまによくある事故ですね
この機体に4発の水素爆弾が搭載されてた点を除けば
機体はMark 28 F1という広島型原爆の100倍近い威力を持つ水爆が4つも搭載されたまま墜落しました
ここで更に問題が起こります
墜落の衝撃により水爆の起爆用の爆薬が爆発します
なんか漢字多くてややこしいので分かりやすくします
水爆をぉー、ボーンするための火薬がぁー
バーンなってブワーってなってぇー
ほんでうわー思うてぇー
アカンアカン思うてぇー
幸いにも安全装置により核爆発は起こりませんでしたが
この爆発によって放射能汚染された部品を散乱させてしまいます
問題はデンマークです
デンマークは1957年に非核化政策を打ち出しており、国内や領地へのあらゆる核兵器の持ち込みを禁止していました
では何故世界のジャイアンことアメリカが核兵器を積んだB-52を飛ばせていたのか
まあ簡単ですよね
勝手に持ち込んでいました
さらにジャイアンアメリカはこの散乱させた汚染部品を全て「このまま海に放棄しようぜ!」と提案
これにデンマークがブチ切れ
全ての残骸を迅速に回収し、放射能汚染された氷と共に本国に持って帰れボケとアメリカに要求
渋々この要求に従ったアメリカはある作戦を打ち出します
クレステッド・アイス作戦
大層な名前ついてますけど
これ、簡単に言うと「頑張って探そう作戦」です
何十人もの人間が横一列になって並び
小さな物から大きな物まで全て頑張って探すという人海戦術を取りました
ヤンマーディーゼルのCMではないです
グリーンランドの平均気温は-40℃
まさに命懸けの作業ですね
多くの時間と人と金を使い回収作業を終わらせたアメリカはデンマークとの関係修復に至り
これでめでたしめでたし...
となれば良かったんですけどね
1987年
デンマーク「なんか1発残ってません?」
アメリカ「そんなわけないでしょ」
1988年
デンマーク「やっぱ1発残ってますよ」
アメリカ「本当に全部回収しましたって」
2000年
デンマーク「これ絶対残ってますよね」
アメリカ「だから回収したって」
2008年
BBC(イギリスの放送局)「情報公開法使います」
機密文書「3発しか回収してません」
墜落した4発のうち3発しか回収していませんでした
残りの1発は発見出来ず、現在でも海に沈んだままです
しかし起爆部分は回収しているため半永久的に爆発は起こらないと言われていますそういう問題じゃない
こうして有耶無耶になりながらもこの件は終わりました
墜落事故の現場付近は何故か黒塗りされてます
何か見られたくない物があるんでしょうね
最後に少し補足です
1995年に公開された事故当時の政府内文書で当時のデンマーク首相がアメリカの核兵器持ち込みを黙認していたことが判明しました
このスキャンダルをチューレゲートと言います
しかしアメリカが非核化政策をしていた国に核兵器を持ち込んだのは事実であり、これによってデンマークを始めヨーロッパの国々がアメリカに対し警戒心を抱くようになりました
事故から数十年経った今でもチューレ空軍基地は存在しており、未だに物議を醸している場所です
ではまた次回
終わります
あ、そういえば
日本近海にも核兵器が沈んでるって知ってましたか?
終わります
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