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カレー0皿目

ずっと前から魔法使いならぬ
スパイス使いになりたかった
映画なんかに出てくるように
手際よくスパイスやハーブを
お鍋にパッパッと放り込み
美味しそうで元気になれる料理を作る

文字だけならんだウンチク本は
どうも受け入れられず
かと言って、何も知らない状態で
それこそ感覚で?スパイス放り込んでも
一体これは何?という料理とも呼べない
ナゾの食べ物が鍋いっぱいの絶望感

・カレーは家で作るもの
・簡単なのにレトルトなんて
・外食でカレーだなんて
という家庭で育った
いわゆる家庭で作る市販ルーで
作るカレーとインドカレーの違いも
知らないで(知ろうともしないで)
食わず嫌いの元家族(親)

忙しい時、体調が微妙に悪い時
「簡単にカレーでいいよ」
それでいながら
そういうカレーの日が続くと
「またカレー?」となんて言ってた
現家族(夫・子)

普段と違う環境の林間学校などでの
野外炊事ではお決まりのように
カレーとご飯
肉を切った後のまな板や
油ギトギトの鍋
米がこびりついた飯盒
洗うという後片付けの行程
大自然の中、お湯も出ない狭い洗い場で
なんでいつもこんなメニュー?
ルーを使えば作るのは確かに
料理ビギナーにも簡単かもしれないけど
後片付けまで考えたこと、ある???

市販ルーで作るカレーとの
いい思い出が正直あまりない

それなのに、スパイスカレーを
作ってみようと思うようになった
きっかけは一人の女性が極狭店舗で
持ち帰り専門のスパイスカレー店を
オープンした、とネットで読んだこと
当時の職場から自宅への通り道
ある日、今夜のご飯はここのカレーに
しようと初めて立ち寄った
持ち帰り容器いっぱい、こぼれそうなくらい
彼女のこだわりのカレーと付け合わせの
数々(アチャール)がお花畑のように
目に美しくて
帰って食べてみれば美味しくて
翌日の体調(お通じ)も良く
毎日は無理だけど定期的に
ここのカレーを食べたい、通いたい!
と思っていたところ、まさかの閉店
持ち帰り専門ではなく、イートインも
できるお店に、と移転されたと同時に
私も職場の契約期間満了となり退職
ご縁が遠のいてしまった

こうとなったら自分で作るしかない
やっぱりスパイス使いになるしかない
… のかな?(笑)といういきさつで
スパイスカレー入門の扉を叩くことに