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ゆっくり読む記事

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現在とても忙しくしているので、時間を取ってじっくり読ませていただきます。
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記事一覧

【連載小説】はつこひ 第一話

 店の扉が開き、「チリン、チリン」とベルが鳴る。 「いらっしゃいませ」 「蝶子さん、こん…

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アンノウン・デスティニィ 第6話「日なたと日かげ」

第1話は、こちらから、どうぞ。 第6話:日なたと日かげ 【2034年9月2日、神奈川・D大学湘…

deko
10か月前
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正義を貫く覚悟はあるか #創作大賞2023

あらすじ あるVC社長の家で殺人事件が起こる。警察が介入し、毒殺ということはわかったが、毒…

秋谷りんこ
10か月前
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桃源枕 ④ PEACHの話

「松阪牛が食べたい、って言うのは復讐か何かなの?」 モニタリングを終えた桃子が、眉根を寄…

とき子
10か月前
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【連載小説】「みつばち奇想曲(カプリース)」第一話(創作大賞2023・ミステリー小説…

※この小説は、創作大賞2023「ミステリー小説部門」応募作品です。 (本文・第一話) Ⅰ…

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小説:老人ホーム デスゲーム3

3  最初に感じたのは、異臭だった。もう何年もこのホームに勤めているが、初めて嗅ぐニオイ…

秋谷りんこ
11か月前
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ガラスの仮面舞踏会 in ココア屋 【物語】

☕  若山ジュリエットの読み通り、ココア屋に『ガラスの仮面』専用本棚を設置したことで、新たな常連客の獲得に成功した。  ここでは、常連さんとなってくれた彼女達のことをガラジェンヌと呼ばせていただくことにする。  そして本日、ココア屋は貸切となっている。  姉のジュリエットがガラジェンヌ達のために押さえたのである。 「舞踏会にふさわしい音楽をかけ、紫のバラを飾りなさい」  マスターは我が耳を疑った。  この狭いココア屋で、姉は舞踏会を開くと宣うのか? ☕  時刻は2

【短編小説】桜の花びらの下には(1)

「高牧先生、そろそろ部屋を片付けませんか? 足の踏み場もないじゃないですか」  女性誌に…

「記憶の証人」第一話

Ⅰ.(人通りの多い道沿いにある、街中のお洒落なカフェレストラン)  街角にある洒落たカフ…

小説:誕生日の夜に【3191文字】

 ピンポーン。ピンポーン。どんどん。どんどん。 「カズ君、いますかー?」  夜の八時。玄関…

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「ねがいごと、ひとつ」本編

《現在》  冬の夜空に、赤い花火が上がる。 「誕生日おめでとう、美玖」  白い息を吐きなが…

ねこねこ meets …【物語と素敵なストア】

 ご主人が、猫なで声で呼ぶ。  こんなときは、ジッとソファの下かタンスの上に隠れていた方…

月山六太
1年前
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【物語】次元ツーリスト

ようこそ、『次元ツーリスト』へ。 お客様、当店は、はじめてでございますか? それは、誠に…

踊り部 渡の苦悩、そしてパッション、もしくは兄者のシュークリーム【物語】

「ブラボー!ブラボー、踊り部!」 「芸術点において、過去最高得点を叩き出しました!」 「部長の渡くん、いまのお気持ちは?」 「日頃の練習の成果を皆さまに評価していただき、光栄の極みです」  我ら踊り部は、怖いくらい順調に地区予選を突破し、秋の全国大会へ駒を進めることとなった。  全国大会の優勝校には、トロフィーとメダル、そして黄金のタイツが授与される。踊りを愛する高校生にとって、黄金のタイツは喉から手が出るほどほしいユニフォームなのだ。それを着用し、芸術祭で踊ることを許され