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子どもに能動的な習慣をつけるには?私的に意外と学童保育って良いのでは。

 新型コロナウィルスの拡散防止の処置の一つとして、皆さんご存じのとおり、公立の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校が臨時休校の要請が政府よりありました。

 そんな中、小学生の共働き家庭や一人親家庭の受け皿として学童保育所の解放要請が話題となってます。学童保育所は一般的には認知度は低く、昨今のニュースで知った方も多いと思います。

 私が思うに学童保育所の指導方針は一見すると昔の遊びを親しみ子供たちが協力して炊事や清掃を行うような場所ですが、よくよく中身を観察すると今の子供たちが将来に必要とされる考え方・スキルが身に付く教育があるように思えたので、私の持論をお話しします。

そもその学童保育とはどんな施設か?


① 学童保育の目的・役割 共働き・一人親の小学生の放課後(土曜日、春・夏・冬休み等の学校休業中は一日)の 生活を継続的に保障することを通して、親の仕事と子育ての両立支援を保障すること。
② 学童保育は、年間278日にも及ぶ家庭に代わる毎日の「生活の場」 成長期にある子どもたちに安全で安心な生活を保障することが学童保育の基本的な役割。
※「生活の場」では、家庭で営まれているような、静養・おやつ・宿題・昼寝・大人と の会話・遊び・地域に出かけての遊び・通院・塾通いなどが当たり前に行える。
③ 学童保育が、家庭に代わる毎日の「生活の場」となるために欠かせない3つの要素
・「継続して利用する子どもたち」の生活がある
・生活の場として「専用の施設(部屋)」
・親代わりとしての「専任の指導員」
④ 小学生(主に低学年)が「安心して生活できる」ために必要なこと 
・指導員が子どもの身近に安心している頼れる大人として存在していること
・子ども同士の仲間関係・帰属意識(昼間のきょうだいのような濃密な関係)
      抜粋すると上記のような環境です。

今の子供たちにとって必要な将来のスキルとは・・・

急速なグローバル化や情報化・技術革新において、今人が労働しているものが将来はAIにより代替されるとの話が取り上げられます。でがどんな人材が必要とされるか?
一つ提唱すると「人間にしかできない仕事」になると思います。
①人どうしの繋がり(コミュニケーション)を要する仕事
 介護職:ヒアリング・コミュニケーションによる安堵の提供
 接客業:水商売など会話を目的とする飲食
②職人技術を要する仕事
 料理人:味覚・感性が必要となる技術
 伝統芸能:古い文化こそに下記の価値がある仕事
③クリエイティブな仕事
 ビジネスを企画立案し、その目標へのアプローチ方法を見つけ出しその工程を構築する能力

上記のすべてに共通するのは「能動的」であること。指示を受け、それについてのみ動く「受動的」な労働は将来は難しいと思います。


学童保育の方針が将来のスキル習得にリンクする要素

学童保育の年間の行事では様々なものがあります。

①お出かけのイベントがある場合「どこに行きたいか」「なにをしたいか」をセットで意見をださせる。⇒到着時刻を設定した上で、行くまでの方法(電車・バス)を調べタイムスケジュールを組ませる。


②キャンプなどの屋外活動。レクリエーションなどは時間の範囲だけを決めて、企画立案・それに必要な素材の調達・進行を子供たちが行う。

③活動の日記。日々の活動の内容や感じた事のアウトプット。

一部の抜粋ですが、学校でもありそうなカリキュラムでありながら「能動的」な要素が随所に見られます。基本的には

指導員が活動の場を与えて→子供たち自身が内容を組み立て実行し→指導員がサポートする。

と言ったところでしょうか?「計算を早くする」「漢字をたくさん覚える」も大切かもしれません。でも将来に役に立つ「クリエイティブ思考」「コミュニケーション能力」「インプット~アウトプットの習慣」は長けているかもしれません。

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学童保育ならではの特有の習わしが、一周して今後の人材に必要な教育になっているように感じました。




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