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お悩み相談室のうらがわ017

あんまりほめない

ほめて育てる、ほめて伸ばす、
大事なことです。

ほめる対象は
子どもや後輩らしいので、
「親として」とか「上司として」とか、
いろんな文章を、日々、目にします。

どこで満足するか

ほめられると、うれしくなります。
うれしくなると、そこで報われます。
報われると、その行動に報酬系の回路ができます。

簡単なシミュレーションをします。

① 生徒が勉強しています。
② 模試の成績が上がってきました。
③ 第一志望の学校の判定がAになりました。
④ 最後までやり通し、無事合格しました。

「先生、合格した!」

①でほめると、勉強する習慣が身につく。
②でほめると、点を出す勉強というものが理解できる。
③でほめると、安心できるまで気を抜かずにやり抜く根性がつく。
報酬系回路の結果、それらは得られるかもしれない。

でも④は、
努力して、
何だかうまくいかない時期を乗りこえて、
自分の力で初めてつかんだ合格です。
嬉しくて大泣きしています。

この喜びは、誰のものでもない。
この子だけの、大切な宝物です。
自分の未来を信じることを、
自ら報酬系として組み込むのだと思います。

いつでも簡単にほめてしまうと、
私がこの宝物をうばってしまうのではないか。
ほめられて、喜ぶ。
そこで終わってしまうのではないか。
だから、
安直にほめるなんて、できません。
彼らの努力を側で見ていると、そう思います。


あ、私のことはどんどん「スキ」でほめて下さって構いませんよ(笑)

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