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お悩み相談室、2023夏編

虫が得意になるにはどんな方法がありますか?

大人 おへそ


WHOの発表によると、毎年72万人が「蚊」が刺したことによるマラリア、デング熱、日本脳炎などで死んでいるそうです。これは人の命を奪う動物としては圧倒的な1位で、「ツェツェバエ」「サシガメ」といった虫も、ワースト10に入ります。

非常に不快なことを「虫酸がはしる」と言ったり、怖れて嫌うことを「蛇蝎だかつのごとく」と言ったりします。つまるところ、虫を怖れ、嫌い、その害を避けられた人間が、今日まで生き残ってきたのです。おへそさんが虫を嫌うのは、その方が生存に有利だからです。進化の結果です。だから、堂々と虫を嫌っていいと思います。

ところで、昔の日本人は、天井のシミを「天井なめ」という妖怪の仕業だと言ったそうです。何かわからないものに名前をつけて、恐怖をやわらげる。分からないものに対する怖さは、名付けて納得することで克服できます。

おへそさんは、外に出て、身近な虫の名前を知るといいと思います。「外に出る」は大事です。同じアリを見たとしても、それが「部屋の中」にいると、排除の対象になります。公園を歩いて、色が美しいな、とか、少しかわいらしいな、とか、少しでも興味がひかれる虫がいるといいですね。

名前が分かったら、その虫を調べましょう。この小さな虫が、何を食べるのか。どれぐらいの速さで動くのか。すぐに飛ぶのか、なかなか飛ばないのか。死んだふりをするのか、しないのか。完全変態なのか、不完全変態なのか。オスとメスは同じ形なのか、ちがうのか。春と夏で、模様は違わないか。

知ると、知る前よりも怖くなくなります。いや、正しく怖がることができます。きっとそれは他人に対しても同じです。


今日のお悩みは、おへそさんよりいただきました。

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