しなやかマインドセットのV6(後半)
【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.69】
前半はコチラ。
そこは、若い3人も負けていない。
三宅健くんは、神頼みについてこう言っている。
何かをつかみたいなら、自分が動いて、自分の手でつかめって思うもん。剛が「神様の前でお願い事をするんじゃなくて、誓いをたてるんだ」って言ってたけど、そのとおり!(同じく「Myojo」2006年6月号)
★剛=森田剛くんのこと
神様に運をもらうのではなく、自分が動いてその手でつかむっていう心のあり方、まさにしなやかマインドセットだ。
アイドルって、関心のない方から見たら、チャラチャラしてるだけに見えるかもしれない(実際、ファンになる前の私がそうでした、アイドルにゴメンなさい)。
でも、華やかだが、生き残るためには地味な積み重ねが要求される世界だ。理不尽な思いも散々するだろう。
そんな時、「俺はダメだ」の硬直マインドセットではなく、状況や能力は自分が動くことで変えられるってしなやかマインドセットを持っているからこそ、V6はこんなに長く愛されるグループであり続けたのだと思う。
また、もし硬直マインドセットだと、別の心理学の本でも読んだが、なかなかにやっかいだ。
例えば、恋愛や結婚で、いつもダメ男やダメ女を選ぶ人がいる。
片や、いい人を選んでパートナーと幸せになる人がいる。
この違いは単なる異性の好みの違いではないとのことだ。
いい人を選ぶ人は、自分のことを前向きに捉えている。
マインドセットに引き直せばしなやかマインドセットだ。
こういった人が、もし人から「あなたは何てバカなんだ」とか「あなたはいつも失敗ばかりしている」と言われたりしたら、ムッとする。
だから自分のパートナーにそんな侮辱する人は選ばない。
でも、自己評価が低くて自分のことを後ろ向きに捉えている人、マインドセットに引き直せば硬直マインドセットの人は、同じことを言われた時、「ああこの人は私のことをわかってくれている」と思ってしまうらしい。
どういうことかというと、自己評価が低いということは、いつも「私は何をやってもできないんだ」と自分のことを思っている。
だから、「いつも失敗ばかりしている」と言われたりすると、普段自分が「何をやってもできないんだ」と思ってる気持ちをわかってくれる、この人は私のことをわかってくれる人なんだとほっとしてしまうとのことだ。
だからひどいことを言う人に惹(ひ)かれてしまう。
自己評価が低い人が、逆に「運が悪いのなんて一時的だよ。またいいことあるよ。人生いいこといっぱいあるさ。」とか言われたら、「この人は私のことをわかってくれてない」と内心ムッとして好意を持たないとのことだ。
ああ人間は何と不条理。硬直マインドセットだと、無意識で自分を損なうかもしれない人を選んでしまうかもしれないのだ。
私事ながら、マインドセットということを知ったのはここ数年、マインドセットの本を読めば読むほど自分が硬直マインドセットだったかもなあと感じるところがあった。
もしそうだったとしても、割とずっと元気で過ごせてこれたのは、しなやかマインドセットの固まりのようなV6をずっと見てきて、無意識に影響を受けていたのかもしれない。
アイドルのファンであることって、結構いいものである。
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