いそうでいない長野博くん

【四半世紀のアイドルファンが想うこと★V6★ vol.37】


何かに例えることが難しい、いそうでいない存在。


長野博くんは、いつ見ても穏やかだ。
身振り手振りが大きいってわけではないし、感情をむき出しにすることも見たことがない。メンバーも、長野くんが怒ったのを見たのは1~2回だということだし。
V6でも前へ前へ出る感じではない。


しかし、単純に静かな人というわけではない。


長野くんはあからさまに好き好きアピールはしないけど、好きなものはたくさんある。

実家が自転車屋さんでオートバイも扱っていたので、車が大好きで、免許も、大型バイク、トラック、けん引っていうなかなかに難関なものを持ってる(私の個人的な事で恐縮だが、大型バイクの免許を持っているがめちゃくちゃ大変だったので、けん引まで持ってるなんて神だぞ博)。

長野くんは車の番組まで持ってたし(1999-2002年の「BOON!」、2002-2004年の「MOBI」)。アイドル番組ではなくモーター番組だった。

ていうか改めて調べてたら、長野くん、2002年に日本自動車工業会から「バイクにフレンドシップ大賞」なるものをもらっているではないか。スゴいぞ博。



「食の変態」とまで言われるグルメ通なのは有名だろう。調理師と野菜ソムリエの資格まで持ってるなんてもはや雲の上。



そして何よりも仕事。

長野くんは、ジャニーズに入って、当時の高視聴率番組「3年B組金八先生」の生徒役のオーディションに合格して、1988年の第3シリーズに出演した。
当時、金八先生のオーディションに受かるのはジュニアの憧れだった(ジャニーズの誰かがテレビで言ってたけどどなたかはっきり思い出せなくてごめんなさい)。
長野くん、超エリートだ。

その後一度事務所から離れて、専門学校行って、また事務所に戻ってきて、V6デビュー。

長野くんは、ダンスも演技もどの仕事もきっちり仕上げてくる。
でも特に苦労話は言わない。
裏では相当努力しているはずなんだけど、それを見せない。
四半世紀も仕事のレベルを保ち続けるなんて尋常ではない。
長年見てると、長野くんはふつふつと情熱の炎を燃やし続けているように思える。静かな情熱家だ。


ただ、実はお茶目な長野くん、メンバーによるとカバンは超デカイらしい(かなり前にメンバーがテレビで喋ってたので、今はコンパクトになってたらゴメンなさい)。心配性で、無いと困ると思う物を片っ端から入れているらしい。
これは、海外に行くときでも袋1個で怪しんで空港で止められる森田剛くんとの違いとしても面白い。

また、坂本くんの1コ下なだけなのに、年寄りネタでいじられるのはいつもリーダー坂本くん。坂本くんが、「長野は俺と1歳しか違わないのにいつも俺ばかり」みたいなこと言ってて(とは言え坂本くんいじられてまんざらではなさそうなのだが)、長野くんは飄々としてる。


ふつふつと情熱を燃やし、着実に仕事をこなし、でも茶目っ気のある長野くんが6人の中にいることは、V6に一本の柱を通していると思う。
V6を家族に例えると、お母さんと言われる所以(ゆえん)だ。

でも、この記事を書くにあたって、何かほかに知ってることに例えられるかなあと考えたんだけど、こんな風に色んな極みを持ってチームに貢献できる存在って、なかなか考えつかなかった。好きなことだけやってるとか、ムードメーカーとかってことはあるけど、全部の要素が合わさった人ってなかなかいないのかな。

たくさんの好きなことを極め、チームになくてはならない存在、いそうでいない、それが長野博くんなのだと思った。










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