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ブラウニー

クルミをたっぷり入れた「ブラウニー」。アメリカの家庭的なお菓子ですが、私の考える建築的思考で解説していきます。ブラウニーと同じ生地でつくるけれど、より焼き菓子という印象の強い「小さなチョコレート菓子」(名前はまだないので、あなたが決めてください)。ほんの少しだけ配合を変え、ブラウニー生地を応用した「濃厚なガトー・ショコラ」の3種類を紹介します。「ブラウニー」とグリオットチェリー入り「濃厚なガトー・ショコラ(名称は違います)」は、過去にカフェでお出ししたり、販売しているレシピです。今回のために「小さなチョコレート菓子」をやりましたが、これもいいなと思っています。ブラウニーの生地づくりは、順番に混ぜていくだけなので、初めての方でもできます。難しいわけではないけれど、幅があり、それによって仕上がりが大きく変わってしまうのが焼成です。その火入れについて細かく説明しますが難しいのではなく、多様な可能性を秘めた生地だということです。型は、参考までに載せていますが、厚みだけ気にすれば、ほとんどの型が使用できます。同じ生地なのに、全く違うお菓子をつくれますので、お好みのイメージに合うものを選んでやってみてください。


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「ブラウニー」
密な生地質、クルミとの一体感。大きく焼いてカットして手で食べるお菓子でありながら、焼き菓子というよりケーキの濃厚さ。他のナッツやドライフルーツを入れてもよい。


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ナッツを乗せて焼いた「小型のチョコレート菓子」
ややしっかりめに火入れをするため、ナッツやドライフルーツが合う。もちろん、プレーンでもおいしい。薄く水分が抜けるため、軽さを感じる口当たりになる。上に乗せて焼き、中には具を入れないだけで印象は変わる。


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グリオットチェリー入りの「濃厚なガトー・ショコラ」
厚みを持たせることで、中央部の火入れをギリギリにすることで生まれる濃厚感。水分が多いフルーツ、味の薄いフルーツは不向きなため、グリオット種チェリーかフランボワーズ、もしくは、ドライフルーツがおすすめ。もちろん、プレーンも美味。

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