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長編◆〈ネクロ13〉シリーズ ・不死者不条理エンタメ小説。 ・2020年逆噴射小説大賞投稿作品 …
応接室に置かれた父の生首は、決闘だと息巻いていたあの時からは考えられないすまし顔で、な…
【ネクロ13とは?】・小説です。 ・暴力的です。 ・舞台は、不死者たちが暮らす街・臓腐市で…
1 客は必ず午後10時にやって来る。薄く開かれた扉から差し込む灯光は、2号書架の中央に線を…
【前編より】 3 1冊目は5日で仕上がった。執筆自体は初日で終わり、残る4日は調整と製本に…
☀☀☀ 雲ひとつない青空に、ほんのり赤みがさしたなら、終わりのチャイムでさようなら。ま…
【前編より】 ☁☁☁ 午後の授業には参加できなかった。昼休みに〈いじめっこ〉の係の猛につかまって体育倉庫に閉じ込められたからだ。私はガムテープぐるぐるまきのミイラ。授業をさぼるのはいけないことだ。でも防犯ブザーは鳴らない。これは〈いじめられっこ〉の係の仕事で、間違ったことじゃない。 口にも貼られて、うまく息ができない。ザリガニ池の藻を無理矢理食べさせられたのもひどくて、真夏のゴミ捨て場みたいな匂いで頭の中が全部いっぱいになっている。もうダメだ~気絶する~。そしたら突
ゴン、ゴン、と遮温服を叩く音がする。 白い雪を見たことがない。どこまでも広がる雪原も…