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なぜ、彼は半年以内に辞めたのか?

期待していた新人が、半年も経たずに辞めてしまった・・・。

このような話は、色々なところで耳にします。

この時、多くの場合、辞めた社員が悪く言われますが、実際のところはどうなのでしょうか。

彼らは、苦労を重ね、相応の覚悟を持って、入社してきているはずです。

そのため、私は彼らだけが一概に悪いとは言えないのではないかと思っています。

入社半年未満での退職理由の第一位は、「思っていたのと違かったから」だそうです。

これは、入社前と入社後で、社員側にイメージのギャップが起きていることを表しています。

もし、あなたの会社で、早期退職者が多いならば、このあたりの改善が必要でしょう。

では、具体的に、何を改善すればよいか。

それは、「会社説明会」や「面接」での会社についての伝え方です。

例えば、あなたの会社では、求職者にこのようなことをしていないでしょうか。


・過去に1度だけ海外の企業と取引したことのあるだけなのに、「グローバルな仕事ができる」と伝える

・ほんの一握りの優秀な人材の例を出して、「若いうちからどんどん責任ある仕事を任せる」と伝える

・年間の有給取得率が低いのに、「いつでも自由に休みが取れる」と伝える


これらは嘘ではないにしても、実際の状況とは大きくかけ離れているわけですから、当然、入社後のミスマッチを招きやすくなります。

求職者は、自身の生活や将来をかけてあなたの会社に入社するわけですから、誠意を持って、事実ベースで話す必要があります。

時に、入社希望者が、勝手なイメージを作り上げている場合には、あなたがそのイメージを修正してあげることも必要です。

では、あなたが、求職者に伝えるべきこととはどのようなことでしょうか。

まずは、企業の理念です。

求職者は、企業の理念に共感を抱けるかどうかをとても重視しています。

また、理念に共感して入社を決める社員は、あなたの会社で何かを成し遂げたくて入社するわけなので、長く活躍してくれる可能性が高いでしょう。

次は、企業文化についても詳しく伝えるべきです。

求職者は、あなたの会社が、年功序列なのか、完全実力主義なのか、若手の意見が採用される環境か、そうではないのか、新しいことをどんどん取り入れていく方針なのか、従来の手法を大切にする方針なのか、などについて、詳しく知りたがっています。

このあたりも、具体的に伝えてあげてください。

また、会社が求める人物像と求めない人物像を示すのも良いでしょう。

そうすることで、求職者は、自分があなたの会社に向いているか否かを判断しやすくなり、ミスマッチが起こりにくくなります。

続いては、従業員の働き方についても伝えるべきです。

具体的には、あなたの会社の、残業時間は平均してどの程度なのか、土日の出勤は年何日程度か、有給取得率はどの程度か、フレックス制を導入しているか、時短勤務を容認しているか、などです。

こちらも、実際の社員の例を交えて出来るだけ詳しく伝えてください。

実際の社員の1日のタイムスケジュールなどを詳しく紹介するのも良いでしょう。

出来る限り、求職者が入社後の自分の姿をイメージできるよう心がけてください。

あとは、育成方針についても詳しく伝える必要があります。

あなたの会社に、求職者が入社した場合、入社後にどんな業務にあたるのか、何人くらいのチームで動くのか、スキルは研修で身に付けるか、OJTが主なのか、将来的にはどのようなポジションに行く予定か、について、具体的に説明しましょう。

その他、複数名の先輩社員のキャリアステップを例に出して、説明するのも良いでしょう。

そうすることで、求職者は、自身が目指すべき方向性が明確になり仕事へのモチベーションが維持しやすくなります。

そして、最後に、社内行事についても説明しましょう。

新年会、忘年会などをはじめとした会社主体の行事が、年にどのくらいあるのかです。

年に1,2回程度の会社と、最低月に1度はイベントがある会社では、やはり求職者の受ける印象は、違うでしょう。

これらも、入社後のミスマッチを招きやすいポイントですので、詳しく説明しましょう。

このように、あなたは求職者に対し、会社の良いところも悪いところも、ありのままを伝える必要があります。

ただこれは、求職者にとってのみ有益なわけではありません。

あなたの会社にとっても、とても有益です。

なぜなら、ありのままの会社の姿を伝えることにより、あなたの会社には、あなたの会社が求める理想の人物だけが入社するようになるからです。

そうなれば、自ずと職場環境も良くなり、次第に離職率も減少していきます。

その結果、採用コストを最低限に抑えながら、収益を最大化することも実現できるのです。

というわけで、求職者に会社のありのままを伝えることは、あなたの会社の今後の繁栄にも大きく影響を及ぼします。


ぜひ、次回の説明会、面接からは、意識するようにしてみてください。

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