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あなたの会社は、何を売っている会社ですか?
今回は、ご覧いただいているあなたにも、少し参加していただきたいと思います。
まずは、机の上に手の平を上にして両手を重ねて置き、
「今あなたの会社で売っている物を手の平の上に思い浮かべてください」
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さて、何が浮かんだでしょうか?
もし、あなたが取り扱っている商品やサービスそのものを思い浮かべたのであれば、商売人としての心構えを見直すきっかけにしていただければと思います。
もし、ディズニーランドを運営されているオリエンタルランド社の社長に、同じ質問をしたとしたら、「ミッキマウスとミニーマウス」とか「ビッグサンダーマウンテン」「スペースマウンテン」または「イッツアスモールワールド」と売っているキャラクター商品やアトラクションそのものを言ったりするでしょうか。
もちろん聞いたことはありませんが、そんなことは言わないでしょう。
たぶん「夢」とか「感動」とか「喜び」「楽しみ」「幸せ感」、もしくは「子供の笑顔」「家族の思い出」「日常を離れた異空間」などの答えが返ってくるのではないでしょうか。
例えば、ベッドの販売会社であれば、ベッドや枕といった寝具そのものではなく「安眠」ですとか「快眠」とか「新しいライフスタイル」が出てくるのかもしれません。
要するに、
「今あなたが取り扱っている商品やサービスを通して、最終的にお客様に提案をしたいことは何なのか?」
をぜひ考えて欲しいのです。
「お客様が最終的に受け取れるギフトが何なのか?」という事です。
今はインターネットの普及により、情報過多であり、商品やサービスに関する情報を、お客様がいくらでも手に入れることができます。
そこで必要になってくるのが、商品やサービスそのものよりも、それが生み出す価値がどのように、自分の生活や人生を変えてくれる物なのかをお客様は知りたいのです。
今は、マーケットシェアの時代から、ポケットシェア、タイムシェアの時代になっています。
例えば、若者は車を買わず、カラオケに行かず、お酒を飲まずに携帯電話やゲームにお金を使います。
要するに、お客様が持っている限られたポケットのお金と、1日24時間という限られた時間を、いかに自社の商品やサービスに使ってもらえるようにするかという、非常に複雑なマーケットへと変化をしているので、同じ商品を扱っている競合他社とのシェア争いをしている時代ではなくなってきているのです。
商品サイクルは短命になり、どんどん変化していく世の中です。
その中で、マーケットに対して一貫したメッセージが必要なのです。
オリエンタルランド社で言えば、売る商品、要するにアトラクションがどんなに変わっていっても、お客様に売っている物は一貫して変わらないのです。
あなたの会社も「少なくとも10年、20年かけてもお客様に伝えていきたいことは何なのか?」を見つけていただき、一貫した売りを明確にしてください。
また、松下電器創業者の松下幸之助氏が、「何を作っている会社ですか?」という質問に対して、「人を作っている会社です」と答えた話しはあまりにも有名ですが、あなたはこのことについて真剣に考えたことがあるでしょうか?
商品やサービスと同じように、あなたは社長として
「仕事を通して最終的に従業員へ伝えたいことは何なのか?」
を明確にすることにより、従業員のみなさんが、会社で働く価値がどのように、自分の生活や人生を変えてくれるものなのかを知ることができるわけです。
「今あなたが取り扱っている商品やサービスを通して、最終的にお客様に提案をしたいことは何なのか?」
「仕事を通して最終的に従業員へ伝えたいことは何なのか?」
この2つを明確にすることにより、一貫したぶれない経営ができるのではないでしょうか。
(追伸)
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