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blind craft ポケットアルバムで薬入れを作ろう

 現在私は、服薬治療中だ。
 副作用対策を含め、朝から寝る前まで、10種類近くの薬を服用している。
 見えない私が、これらの薬と、どう付き合っているのか?
  そして、なぜポケットアルバムなのか?

仕分けにはチャック袋

 今の治療生活では、外出時、薬の持ち運びが欠かせない。
 毎食後4・5種類、眠前も数種類、もともと服薬していたビタミン剤を入れれば、10種類を優に超える。
 錠剤なら、形状、大きさ、カプセルか、糖衣錠なのか、コーティングされているか否か。
 ヒートの形状、1ヒートの錠数、幅などを、1錠ずつ手で確認し、自分で服薬管理をしている。
 種類が多いため、私の場合は、処方時に、薬袋1つに対して、1種類のお薬を入れてもらうようお願いしている。
 そのうえで自宅で、薬袋そのものに点字をつけ、場合によっては、チャック袋を活用し、触った感じで違いがわかるようにしている。
 外出時も、チャック袋に仕分けし、点字シールを貼り、飲み間違いがないよう、自分なりに工夫をしている。
 チャック袋も、横型、縦型、キャラクターが描かれている、少し厚みのある袋、小さくて薄手の袋、ありとあらゆるタイプの袋を活用し続けてきた。
 見えない私にとって、チャック袋は、仕分けに本当に便利な「お助けアイテム」だった。
 ところが・・・。
 そのチャック袋の開閉が、思った以上に指先に負担をかけてしまっていることに気づく。
 開ける時は、指先に力が集中し、ヒリヒリする。
 閉じる時も、チャック部分を合わせる際、指の皮膚が痛む。

ポケットアルバムに出会うまで

 そこで、チャック袋に変わってふくやく管理できるものを探り始めた。

 短時間の外出時は、昼食分の薬が4・5種類持ち歩ければいい。
 しかし、公共交通機関の利用を伴う外出時は、いろいろなことを想定し、約1週間分の薬をまとめて持ち歩くようにしたい。
 だから、私のバッグの中は、いつもお薬でパンパンなのだ。

 ある程度、薬の増減に対応できて、指に負担がかからず、簡単に、袋から落ちないもの・・・。
 友人が一緒に考えてくれた。

 例えば、A5かA6程度のリングファイルに、蓋付きのクリアポケットを、薬の種類分挟めるようにして持ちはこぶのはどうだろう。
 ファスナー式ではなく、フラップ式のクリアケースで、なおかつ、ルーズリーフのようにファイルにはさめるタイプ。
 文具系のブランドなら、探せばありそうな気がする。悪くない。
 けれど、ある程度消耗品として考えると、ちょっとお高くなってしまいそうだ。
 もっと手っ取り早く、揃えるにはどうしたらいいだろう・・・。
 やはり「大好き100円ショップ」の商品から調達できないか・・・。
 それに、リングファイル系は、開閉に力がいる。
 システム手帳、推し活用のチケットフォルダー、あれこれ謙作したけれど、イマイチピンとこない。
 友人が、チェキなどを入れる「ポケットアルバム」はどうだろうと提案してくれた
 薬のヒートも入りそうだ。
 写真サイズであれば、小さくて持ち運びやすい。
 これはいいかもしれない・・・。
 ただ、表紙がプラスチック製だと、表紙の端が鋭く尖って感じる。
、私の指には痛い。
 ポケットアルバム、良さそうだけれど、課題が残った。

包んでしまおう! ポケットアルバム

この写真には、透明なプラスチック製のファイルフォルダーが写っています。フォルダーは光沢があり、背景には茶色の布が敷かれています。フォルダーは平らに置かれており、角が丸くなっています。
布で包む前の製品


 先日、どうしても布に触れたくて、両面テープだけで、
 「ティッシュボックス」
 作ってみた。
 布よう両面テープがあれば、いろいろ包める。
 気づいてしまった。
 そうなったら、何かを包んでみたくて仕方がない。
 15cmくらいの幅の布が手にふれた。
 これで包めるものはなんだろう?
 それこそ、ポケットアルバムくらいちょうど包めるかな?
 気づいてしまった。

 近所の100円ショップで、ポケットアルバムを探した。
トレーディングカード、ハガキホルダー
、チェキケース、いろいろ種類があるけれど、平成の頃に「ウツルンデス」で撮った写真を入れるような少量の枚数が入る写真入れ・・・。
 なんと2冊で110円、が見つかった。
 1冊取り出してみた。
 やはり、表紙の端は、鋭くとがっている。これがバッグの中に入っていたら、手先は一網打尽、痛たたたた、だ。

幸せな布貼りタイム

この写真には、白い布で覆われた何かが写っています。背景は茶色の布で覆われています。白い布は四角形で、少し折りたたまれているように見えます。具体的に何かはわかりませんが、布製のカバーやケースのように見えます。


 ブックカバーの要領で、早速布貼り開始だ。
 若い頃、図書にカバーをかける作業、手解きを受ける機会があった。
 あの薄いフィルムを、とにかく空気が入らないよう、細心の注意を払わなければならないことを知った。
 今回は布だから、空気が入ってしまう心配はない。
 ファイルの背表紙と、表紙の表裏3面に、両面テープを貼っていく。
 布の両端にも両面テープを貼り付けて、半分に折った布の真ん中に、ファイルがくるようにセットする。
 ファイル側の背表紙に貼ったテープを剥がし、布の中心にくるように、そっと調整する。
 布がずれないように接着できたら、前表紙と後表紙それぞれに、織り込めるように、中心の上下数センチずつ切り込みを入れる。

 あとは、ひたすら、布が皺にならないように、そっとそっと、両面テープを剥がしつつ、布を貼って行く。
 表紙の内側に布を織り込んで、そこも両面テープで止める。
 とりあえずブックカバー風に布を貼ることはできた。
 シワもない。
 端っこが痛くないもんね!
 我ながら上出来だ。

 でも・・・。

 なんか、わたしらしくない・・・。
 シンプル過ぎやしないか?
 やぼったいと言われようと、ちょっとリボンとか、刺繍があった方がかわゆいよねー?

 100均レースの余りが、ぽろんと道具箱から出てきた。

 お人形の服の袖や裾に使った余りだが、長さは程よい。
 レースの模様が刺繍っぽいし良さそう。
 でも白だから、アクセントがほしいね。
 昔買っておいたピンクリボンが良さそう。
 全部両面テープを貼り付けて・・・。
 本の帯風に、
巻きつけてみた。
 これで完成だ。

写真には、白い布で覆われた箱のような物が写っています。箱の下部にはピンク色のリボンが付いており、その下には白い刺繍の模様が施されています。背景は光沢のある茶色の布で覆われています。全体的に柔らかくエレガントな印象を与えるデザインです。


次なる課題


写真には、白い箱の中に入った薬のシートが写っています。薬のシートには、丸い錠剤が8つ並んでいます。シートには「シナール配合錠」と書かれています。背景は光沢のある茶色の布です。
撮影用に1種類だけお薬入れています


 実際に服薬している薬、約1週間分を入れてみたところ、思った通り、パンパカパン、vol.満点になった。
 次は、これを広がり過ぎないように、まとめるゴムバンドなどがひつようかもしれない。
 カラーバリエーションの多いヘアゴム、か?
 ランチボックス用のゴムバンドか?
 どうやってそれらを、布用両面テープだけで接着するか?
 強度は?
 次から次に課題が見えてきた。
 もう、次の作賓が作りたくてしょうがない。
 でもでも、素手で両面テープを剥がす作業や、布に折り目をつける作業、夢中になりすぎると、指が痛がる。
 仕方がないので、今回はここまで!
 次回は、もちょっと柄のある布じと、バンド対策を考えて、作成してみたい。

この写真には、白い布が写っています。布の端にはピンク色のリボンが縫い付けられており、そのリボンにはキラキラと光る装飾が施されています。また、布の端には花の模様が刺繍されています。背景には光沢のある茶色の布が見えます。

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