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最大の収穫

フランス映画「コーラス」*では、サンマルク少年少女合唱団(リヨン)は歌声だけの出演ですが、彼らの姿を見たい方には、DVD「コーラス・イン・コンサート~映画『コーラス』より サンマルク少年少女合唱団」をお勧めします。3700人の観客を前にしても、ジャン=バティスト・モニエ(モランジュ役)は、映画以上のパフォーマンスを披露しています。他のソリストのピアスを着けた少女エルザもモニエに匹敵する美声で会場を沸かせています。映画「コーラス」以外の曲で「子らは声を合わせて」では、モニエの美声をソロでたっぷりと堪能することができますが、このDVDの最大の収穫は、何と言っても映画「コーラス」の主題歌「海への想い」でのモニエの歌唱力でしょう。映画では出せなかった終わりから3小節目のFの雑味のない自然な発声はことのほか美しく完全に聴衆を魅了しました。鳴りやまない拍手に、モニエ本人も納得のいくパフォーマンスができて嬉しかったに違いありません。また、エルザとのデュエットも絶品です。ライブでのこのクオリティーの高さは、プロの域に達しています。曲名は、アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲の「ピエ・イエス~『レクイエム』より」です。舞台セットが「オペラ座の怪人」のファントムの部屋に似せてあるのは、この曲のせいでしょうか?共演はラムルー管弦楽団で、コーラングレの音色と演奏が秀逸です。使用されているピアノがYAMAHAなのがちょっと誇らしい!

*フランス映画「コーラス」は永久保存版クラスの名作です。詳細をお知りになりたい方は、noteの記事「土曜日に迎えを待つぺピノ」をお読み下さい。

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