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『カムカムエヴリバディ』第61回 おまじないで味は継承できない

「回転焼きはなかなか売れない、っとぉ」
「はぁ……」
「あれだろ、京都人って根性悪くてこういうの嫌いだろ?」
「え、えぇ……」(私お気に入りの店あるけど)
「だが! あのモモケンのこともあって、マザコンも出てきてこれで売れるようになる! 視聴者も受ける!」
「マザコンって笑えるんですか?」
「ったく今どきの若い子はさ〜冬彦さんって知らない?」
「知らないですね」
「覚えといてよ! これから今広告代理店がブームしかけてるおじさんが来るわけよ。おじさんにモテるならそういうネタ押さえとかなきゃだめよ!」
「はぁ」
「バッチグー!」
「……………………」

京都人を舐め腐っとるんか

 そうとしか言いようがない。ベリーだけが若干まともなことを言うけれども、ベリーが賢いのではなく、いきなりいきあたりばったりで商売を始めるるいと、何もしないジョーがバカなだけ。
 るいも大概だけど、ジョーのお気楽で迷惑しかかけない不愉快さを見ていると、どこがいいのかと。せっかくのオダギリジョーさんだというのに、ボサボサ髪と目の下の隈で台無し。何か悪い薬でもやってんのかと思ってしまう。

なぜ、あのあんこが絶品なのか?

 あのオカルトあんこが絶品である理由がわからない。主人公補正だけでゴリ押しされても。
 『おちょやん』のみつえのうどんがおいしい理由としては、経済も発展して北海道のええ昆布を使っているといった理由づけがあったんですよね。『なつぞら』の北海道グルメはなぜおいしいのか想像がつくし。それにあれはちゃんとパッケージデザインや宣伝戦略を考えていたのに。

 それもなく……

「あったよ! 絶品のあんこが!」
「でかした!」
「あとは宣伝戦略をテキトーにやる!」
「売れた!」

 だからこの『おねがい社長』宣伝動画か『彼岸島』システムはやめましょうよ。ふざけてますか?
 
 モモケンのしょうもないネタ。ベテラン女優。くだらないバブルに青春送った人がウケそうなジョーク。脚本家ブランド。持ち上げ記事。SNSのハッシュタグ。そういう寄せ集めでなんとか成功したように見せたいけれど、何もかもが空中分解していてただただ、無様です。

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