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『らんまん』第27回 帝都で下宿探しだ

 荷物が多すぎて、祐一郎経由で決めていた下宿をやめることにした万太郎と竹雄。さあどうなるのか? 祐一郎が用心するように語ったことが、何かむしろ嫌な予感が……。

下宿が決まらない!

 荷物も増えるし本も増えると正直に前提し、下宿を探す万太郎。見つかるわけもなく……。
 これが祐一郎の言うところの「あけすけなところ(自分はいいけど世間では受け入れられん)」なんでしょうね。本で床が抜ける。ネズミが出る。具体的な理由とともに断られます。
「なんで決まらんがじゃ」
 そうぼやく万太郎。当たり前だろ!
 万太郎……『半分、青い。』の鈴愛や、『ちむどんどん』の暢子より濃いからね。そこを恐れないNHK東京はえらい。
 竹雄はここで「嘘は方便だし誤魔化してとりあえず決めちゃえばいいのに」という。だから箱入りだというと、おまんだって箱入りだと返す万太郎。確かにね。二人は腹が減ってしまいます。竹雄は倹約を考えるものの、万太郎は「腹が減っては!」と言い出し、食べる宣言。ここで「腹が減っては戦はできぬ」すら忘れるところが、バカっぽくてリアリティがあります。
 万太郎って植物学以外、基本バカ。この理解で、あっていると思いますよ。

 大八車を押してフラフラする二人は、「牛若」という牛鍋屋へ。竹雄は贅沢は今日だけと言い、なんのかんので牛鍋屋へ。甘いのう。この時点で荷物を無造作に置いています。嫌な予感が。

車夫馬丁、それ以下の悲哀

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