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『おかえりモネ』第66回 朝岡はキャスターをやめます

 チーム鮫島は成功し、仕事にも慣れてきたモネ。そんなモネは菅波から過去の話をきき、背中をさするのでした。人の手というのはありがたいものです……そうお礼を言う菅波でした。しかし、どこか不器用な二人はぎこちなくお礼を言ったきり。
 辛い話をさせてしまった気遣うモネに、菅波はこう返します。自分よりも辛いのは、自分が将来を奪った患者だと。彼は自分の気持ちよりも、他者の気持ちを優先する。自分の気持ちは最後に回してしまう不器用さがあるのでした。

朝岡の決意は

 10月になったある日、朝岡が遅刻してきます。山梨まで行き、高速道路で渋滞に巻き込まれたとか。原稿は用意してきたと言う朝岡に、高村は日焼けしていると指摘します。ハンググライダーの大会があったそうです。飛んでいないと朝岡は言います。スポーツ気象で行ってきたそうですよ。
 鮫島が宣伝したこともあって、この分野は好調! 朝岡も楽しんでいます。朝岡がお酒を土産として高村に渡し、大事なことがあると報告しようとします。沢渡はやめるんじゃないかとモネたちにそっと懸念をいいます。朝岡がそう遠くない時期に辞めるつもりだということは、モネたちは知っているわけでして。

命は守られても、生活がある

 朝3時15分――明岩市で激しいあめが降り続いています。そして土石流が発生しました。住民は公民館に避難していたものの……ここで朝岡が言います。
 命は守られた。けれど、生活がある。
 崩れたあと、重機が入るまで数日から一週間かかる。
 このあと、朝岡は重大な宣言をします。高村は酒を手にしてアレでソレとかなんとか世間話をしようとして、具体性がないと朝岡にきっぱり言われてしまうのでした。
 そして朝岡は、来月末で気象キャスターをやめて、スポーツ気象に専念すると言い切るのです。早めに言ってておいた方がいいと。
 ここで朝岡が渡したのは登米のものでした。石ノ森章太郎展に行ってきたそうです。モネが懐かしんでいると、急に思い立ったことで誘えなかったと朝岡は申し訳なさそうに言います。朝岡は石ノ森章太郎の絵でも、雨のものが特に好きなのだとか。

モネはそういうことをしたくて気象予報士になったわけでは……

 後任の人事は、神野が待望のキャスター昇格! 朝の顔としてピッタリだと週は褒めています。中継はモネと言われて、モネは「えっ!」と驚きます。モネは神野とちがって目立つことに興味がない、むしろめんどくさい。
 モネはバイトだということもひっかかり、高村も待遇が悪いとチクリと言うのですが、朝岡は正社員にすると言い切ります。モネは「少し考えさせてください」と返すのでした。

 帰宅したモネは、サヤカに電話して相談しています。未来を予知して人助けをしたいから気象予報士になったのに、テレビに出るなんて……そう悩むモネ。サヤカは自分で考えて自分で決めな、と突き放すのでした。モネは朝岡のことをサヤカに聞こうとして、「ま、いっか」とやめておきます。
 早朝にモネがJテレに出社すると、朝岡がひとり、モニタに向き合っています。その手元には、石ノ森章太郎の雨の絵がありました。

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