『舞いあがれ』第32回 五島をめざして
このドラマのご都合主義を考えたい。
舞は中退を自発的にするのではなく……
講義のことも考えずに、思いつきで五島に行くと言い出す。講義の場面も寝てばかりだったし、この人は中退したいのではなく、ただ単に単位が取れないだけという気がしてきましたね。
それで留年、退学よりも、自発的に「夢があるから中退しまぁす!」って言った方が通りはいいもんな。
できない奴らの脳内は見たくない
嫌な朝ドラは、問題解決手段がバカみたいなやつなんだよな。
『おかえりモネ』の菅波が好対照になるけど、彼はぶっきらぼうだけど確実に役立つ忠告をしてきたわけじゃないですか。極めて無愛想に。あれの真逆が「無能」の問題解決。
テレビドラマでこういうことをするのは楽なんでしょうね。演出でわーっ、ぎゃーっと盛り上げた方がそれぽく見える。菅波とモネみたいに無愛想にテキパキこなす方が労力は節約できて効率的だけど、それだと盛り上がらないからやらんのです。
今回のことは、五島にいると判明した時点で現地にいるばんばなり、知人に連絡すればよいのです。観光協会に出入りしている人やカフェ経営者ならば、部外者の噂話はキャッチしているはず。
そこから情報を集めてソートして、絞り切ればよいのですが、無能で演出重視だとやらないんだなあ。
警察への通報を止める理由も曖昧で、演じる側も「なんでこんなセリフ言わされとるんやろ」と困惑している感じが出てましたよ。
感覚がおかしい
久留美の旅費。たかしの進学は金銭の都合ではないと後付け。いちいち金銭感覚がおかしい。『ちむどんどん』よりよほどおかしいから。ロードバイクで数十万注ぎ込んだ舞も、バイトだってどうせ五島行きで休むのだろうし。
本好きなら文学部という安直な発想もさ。どこの国の文学よ? どんなジャンルよ?
誰か彼を助けて
たかしくんは……
そんな疑念漂う五島の絶景で、何をしているんでしょうか。東大阪から五島なんてそんなにホイホイ行けるわけでもないのに、舞と久留美をずーっとあそこで都合よく待っているってなんなんでしょうか?
舞と久留美はテレポートできるとか?
ばんばに捜索頼まない時点で舞が外道にしか思えない。講義出たくないだけやろ? で、ドラマ作っとる側は五島のロケ効果と高畑淳子さんで息吹き返したいだけやろ?
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