『虎に翼』第75回 さようなら、またいつか
昭和26年(1951年)、佐田寅子は新潟へ異動となります。その新潟行きについてくるかどうか、優未に問いかけます。不安げな表情ながら、「はい」と答えた優未でした。
寅子も、花江に預けることがいいとはわかっている。それでも母と娘の関係を保つため、そう頼み込んだのでした。
胡散臭い家族だと思っていた竹中
寅子は竹もとで、竹中に家族のダメ出しリストを渡します。あのお利口ちゃん家族がこんなことをするのかと面白がる竹中。胡散臭いとは思っていたそうです。そのうえで、そうすることで何か得があるのかと聞き返します。寅子は啓蒙や他者からの評価を抜きにして、自分の土台を固めるためだと語ります。信頼や経験、そして絆を重ねるのだと。それを記事にしたら面白いと言います。
竹中は餞別がわりというわけでもないが、と家族写真を渡してきます。皮肉をいい、笑う竹中でした。
しかし、寅子はやはり猪突猛進と言いますか。パブリックイメージがすでに良好な寅子と、その家族の対立をばら撒くということは、結果が予想できないんです。寅子を嫌う人は必ずいる。そういう連中が些細なことで揚げ足を取りかねない。そういう情報を撒くのはどうなのか。竹中は信頼できるからよいにせよ、ちょっと迂闊だと思います。
彼女は「汐見香子」として生きることにした
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