『おかえりモネ』第50回　朝ドラの“すれちがい”は伝統です

　中継の2分チョイで強風を伝える。そんなミッションに、コサメと傘イルカパペットで挑むモネです。

大切な人を守りたい気持ち

　といっても、モネは一生懸命パペットを動かすだけ。神野が花粉症のことから北日本の強風へ持っていき、さらには仙台市の山沿いが強い風だと話を進めます。なんと風速26メートルだって。気象庁から強風警報も出ました。
　ここで時系列が巻き戻ります。放送直前、モネのスマホに写真が届いていた。それは仙台で看板が落ちたということ。幼馴染から送られてきた朝岡に知らせると、彼は「信頼できる人なんですよね？」と念押ししてきます。このあとモネに謝る朝岡。彼はなまじ生真面目なだけに、失礼なこともしてしまうのでしょう。年下女性であるモネにもずっと敬語ですし、菅波といい、朝岡といい、距離感の掴み方が独特なのでしょう。朝岡もきっと濃い性格だから。
　これを確認し、佐渡に三生の連絡先を伝え、直に確認することとなったのです。
　そんな朝岡にモネは迷いを打ち明けます。全国の人も大事だけれど、自分の大切な人も守りたい。そういうモネに、朝岡は自分なりの信念を語ります。それが大事だと。その気持ちを忘れてはいけない。大事な人を守りたい気持ちが大事。不特定多数の人への情報伝達も大事だけど、守りたい気持ちも大事。
　そして他局にはないスクープを取れました。地味な気象局なのにやったとちょっと興奮している沢渡に、高村はこれでも社会部の端くれだと返すのでした。

　モネはパペットを使いすぎて首が痛い。冷やしたい。そして番組が終わった8時30分、気象チームの打ち合わせです。モネが仙台の強風は夕方まで続くかも、と行った後謝ってしまいます。いいからいいから、気象はチーム制。そうフォローがあります。
　ここで安西から朝岡に電話。コサメくんと傘イルカがSNSのトレンド入りしたって！　安西はこの子たちが人気になるのが夢だったらしい。長年の夢が叶ったらしい。変人だ……。
　菅波といい、ぬいぐるみ好きな人が多いですね。朝岡も石ノ森章太郎グッズを集めていたっけ。
　トレンドには神野の名前も入りました！　やった！　そしてモネは面接なしで採用です。社長の念願を叶え、自分の就職も叶えました。
　でもモネははしゃぐとき素直ではなくて、噛み締めて戸惑っています。喜びを爆発させられないんでしょうね。そういうところがかわいくないと思われるけど、個性だからさ。

朝岡は独断専行型？

　朝岡は帰り道のエレベーター待ち合わせで高村と話すことに。他局にはない情報をキャッチし、トレンドをとっても冷静な朝岡。こいつもか……。気象はギャンブルじゃないと言います。高村もドヤ顔にならない朝岡からそれはわかっている。朝岡はトレンドに乗るよりも、気象の変化を伝えたいそうです。
　でも今回は朝岡の独断専行が得た結果でして。高村はそこを危惧しているらしい。ほどほどにしないと今度腰こそ居場所がなくなると警告しています。
　やっぱり朝岡は変人なんだろうな。
「わかってますよ」
　そう返す朝岡。彼の過去に一体何が？　気になるところです。

すれちがうふたり

　モネは帰宅し、合格したことを奈津に伝えています。お風呂を用意してくれる彼女に感激するモネ。それから家族、サヤカ、森林組合に採用を伝え、あとは誰だったかと考え、やっと菅波に電話します。
　モネ……菅波が最後なの？　相手は電話に出ないため、モネはメッセージを送ります。結構長くて、情熱のこもった文です。
　それを送って、コインランドリーで眠ってしまうモネ。するとそこへ客がやってきて、ついてないと言います。先客が寝てるし諦めて帰るその人は、菅波でした。