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『おかえりモネ』第22回 海には牡蠣が、山には木が

 さわやかな中村を前にして苦手意識を見せる菅波。熱血な中村は「モネちゃん!」と呼びかけて牡蠣に興味津々です。このコミュ力よ。

丸太は1600円、牡蠣は300円

 森林組合のみなさんは早速牡蠣を食べています。菅波は見ているだけ。ここでこいつが「いいなぁ〜」とでも言えればマシなのに牡蠣に興味すらない様子です。ここで食べているのは三年ものだとか。
 サヤカには殿様の風情があるので、伊達政宗みたいなことを言い出す。海も、山も大事だ。林業あってのうまい牡蠣。水と空気は大事なんだという。ここで川久保が「水と空気はただでねえ!」と熱く主張します。
 なんでも材木を買い叩かれたとか。直径20センチでも1600円! 四十年育ててきて1600円! 森林伐採を悪と言う奴は水と空気を止めてやりてえ! 森林組合の怒りを発揮しています。
 ここで、牡蠣がいくらかと聞かれます。一個300円とモネは返す。東京のホテルではいくらだべな。三年ものの牡蠣が300円で羨ましいと、林業からすればそうなる。ここでなかなましい金勘定のお話に。
 広葉樹の木材を売り出すべし! おみやげなんかでなくて商売として成立させよ。そうモネはサヤカに言われます。モネが戸惑っていると、職員なら試行錯誤してやれと発破をかけられるのでした。

 一方で中村は菅波に訪問診療をしたいと告げています。通院できない人向けだとさ。菅波はキッパリとお手伝いできない、今はまだ治す医療にこだわりたいと言います。
 菅波なりの合理性でしょうね。あいまいに気を持たせるより、キッパリはっきり断った方がいいと。めんどくさい奴……。
「ごちそうさまでした」
 菅波はキッパリそう言います。きつい言い回しで失礼なことをするけれど、その反面、きっちり挨拶はできる律儀さがある。そういう性格なんでしょうね。めんどくさい。

海の牡蠣、山の木材

 モネは母に電話しています。今日は200個を確保、残りは明日以降だとか。疲れ果てて寝転がる未知から、牡蠣養殖は大変だと伝わってきます。耕治がそうめんを運んできます。盆休み最終日で明日は銀行だから手伝えないと大声で話す耕治です。
 モネは300円でうらやましがられたと言います。褒められたって。うれしそうなやりとり、そして山と海のつながりがわかります。

 そしてモネは木材市場へ。木材を競られています。
 木材の売れ残りは買い叩かれる。そういう厳しい現実もあるそうで。木材チップにされてしまうこともあるらしい……。伊藤という癖のある宮城県民、腕利きの職人が存在感を見せます。このドラマは、こういうおっさんとか、牡蠣を料理するおばちゃんとか、あったかい東北の人々がそこにいていいですね。
 こうして厳しい木材の現状を知ったモネは、彼女なりに考えています。そうだ、広葉樹は? 薪ストーブはどうだろう! しかし薪ストーブ設置は100万円かかるし、薪割りも大変。観光業のホテル、ペンション、それにレストランなんかとは相性がいいんですけどねえ。
 ここで佐々木がビッグニュースを持って飛び込んできます。迫川小学校で、組手什を採用することにしたって! 林間学校のあの小学校ですね。

 モネは圭輔と再会します。すっごくかわいい弟も生まれたって。モネは『でんきのふしぎ』という絵本を見て、ふと菅波の言葉を思い出します。自然の仕組みから興味を持つことがよいのかな。そういう誘導は感じますよね。
 小学校って懐かしいなあ。そうみなで語っていると、圭輔と友人が壊れた机を運び出しています。モネはそれを見て気づきます。
「それだ!」

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