『水都百景録』を楽しもう!「中国ゲームの“ポリコレ”」
ちょっと政治的な話になるんだけども。あと私は「ポリコレ」という言葉は嫌いです。結局マイノリティ弾圧の口実なので。ここではあえて使っています。
蘇武と王昭君
蘇武は前漢時代に匈奴のもとへ使者として赴き、そのまま捕えられてしまった悲運の人物です。実装済みの王昭君と並べられる人物でもあります。
王昭君は匈奴に嫁いだ人物です。その姿が哀れなものとされていたのですけれども、そう決めつけるのもいかがなものかととらえられるようになりまして。匈奴に嫁いでもっと前向きに成果を収めたってことも考えられるんじゃないの? 匈奴に失礼だし……そんな考え方があるので、彼女の紹介も明るいものとなっています。最近のフィクションではそういう描き方が主流です。
一方で蘇武は匈奴のもとから帰りたい思いをおさえ、未を飼育していた苦難が称揚される人物ですので。そのへんが踏まえた紹介になっています。
王昭君は匈奴に向かって新たなる道を歩む偉人。
蘇武は匈奴のもとから戻ってきて安堵する偉人。
そういう役割ですね。ただ蘇武は別の時代の人々が迎え、ちょっとファンタジックになっています。
雲姉妹
雲姉妹はこのゲームで創作された人物です。これからこういう元ネタなしの創作人物は増えます。雲姉妹はモデルなりモチーフは推定できます。花木蘭(ムーラン)あたりでしょう。
歴史に名を残してない、国境を守った兵士。女性兵士。そうした人物像をふまえた造形と思われます。
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