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『ちむどんどん』第118回 幸せな明日へ

 昭和59年(1984年)――やんばるに里帰りした暢子は地元の良さを感じています。一方、歌子と智は?

明日、幸せになろう

 夜。歌子と優子が話していることを、和彦が聞いてしまいます。歌子は今日が一番幸せだったから、寝たくないと言います。歌子はずっと体が弱くて、結婚できないと後ろ向き。せめて智に思いが通じた今日が一番幸せで、二度とこんなことないから眠りたくないのだと。
 そんな歌子に、優子はもっと幸せな明日がくると励まします。幼い頃の歌子との思い出が回想として入り、歌子の本質が描かれます。
 歌子は可憐。素晴らしい。こんな歌子に、ここまでじっくり時間を割いてくれると思っていませんでした。それだけの価値はある。歌子は素晴らしい。

 そんなわけで、今日はもう、暢子は脇役でいいな。暢子みたいな元気いっぱいのヒロインには出せない味が歌子にはある。
 あ、でも、暢子は問いかけをした。ちむどんどんするか、しないか。最終盤の原点回帰だ。

賢秀に解決方法を聞くって

 そんな歌子の恋心をどうするんだ! そう思っていたら和彦が智に沖縄相撲で挑みました。なんなんだよ……。
 豪華なビーチロケで一本勝負だ! そしてどうにか引き分けに持ち込む。智はわかっていました。これは賢秀の入れ知恵だと。その通りでした。電話して弱点まで聞いていたんだな。

 賢秀のそういう解決法なんなんだよ! そう思うんだけども、和彦みたいに理屈っぽいと思い付かない、いい解決法だとは思った。頭で考えるより体でぶつかって告白って、そういうことがうまくいくこともあるよね。

 そして今夜のお食事会で動くらしいぞ。

地方の衰退

 このあと暢子と優子の会話で、結構重要な話が出てくる。
 こんなに美味しい野菜があるのに、畑を捨てて都会に行く人が増えていると。このドラマは昭和末期だけれども、平成令和であらわになった問題ってもうこのころにはあるんですよね。
 地方の衰退。それに対してある程度答えを出すことこそ、朝ドラの使命では? 『おかえりモネ』でもそこは感じました。あれでも宮城の良さが伝わってきたけど、これもそう。やんばるグルメがおいしそう! 気になるし食べたいと思えました。

そして智はスーツで

 そんな食事会なのに智が来ない。そう思っていたら、オールバックのスーツでやってきました。空気を読めない暢子が豆腐を持ってこなかったと言いつのる中、周囲がハラハラしています。ここでの博夫が抜群の存在感だったね。本当に山田裕貴さんはうまい。
 沖縄の言葉と料理でわちゃわちゃする雰囲気がともかくすばらしくて。朝ドラの魅力ってこういうものかと……でなくて智! さあどうする、明日を待て!
 ラストで自分のやらかしに気づく暢子もとてもよかった。

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