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『ちむどんどん』第89回 食べて思い出して

 良子と賢秀がぶち壊したようで、そうではない? 重子はお土産にあったカセットテープを聞きます。

 歌子のカセットテープ

 歌子のカセットテープは、その場の行けない自分なりの応援でした。たどたどしいわ、録音中に母親の声は入るわ。今では考えられないほど原始的な中、がんばって録音しました。
 歌子はかわいいので全て許される。癒しです。朝からありがとう。

フォンターナの「まずいコース料理」

 さて、そんなすったもんだのあと、青柳親子がフォンターナへ。貸切です。そこで出される料理に和彦は困惑する。でも、味にうるさいであろう重子は「普通においしいわよ」と口に運んでいます。
 前菜の見た目は普通でも、味が和彦にはおかしいらしい。
 そしてカツレツは鯨。
 捨てるはずのエビの頭が入っている?
 そして最後に、イタリアンなのに寿司が出てくる。しかもおからがシャリの代わり!

 ここでオーナーが説明します。闇市であった代用食だ! おいしくはない。でもおいしそうに味わう重子。

思い出の味

 親が決めた結婚なのに、史彦が復員してきた時はうれしかった重子。戦時は裕福な実家の応援も底をつき、苦しんでいました。それでも生まれた和彦を連れていく闇市改めマーケットの料理は美味しかった。
 戦争も、戦後の貧しさも大嫌い。だけど、自分が一番幸せな時期だったかもしれない。そう語る重子。

 それは思い出の味。史彦さんがそう教えてくれた。暢子がそう語ることで、結びつきました。

 思い出に勝る味はない。そうフォンターナでの修行を通して学んだ暢子。それが史彦の言葉と繋がる。そして重子まで繋がってゆくのです。

シスターフッドのしーちゃん

 そして重子はデレまして。「しーちゃん」と呼ぶように告げます。この一連の流れはシスターフッド。女性の共感をベースにしているようにも思えます。暢子と、しーちゃんと、闇市を知るオーナー。それにアシストをしていた波子。
 女同士が団結することで、史彦や和彦といった男性にもプラスになる。そんな幸せな関係性がそこにはあります。

 男同士の絆が美化されつつ描かれる中で、時代も変わったのでしょう。大河では「男同士に絆、いつもいいわけじゃねえよ!」と描いていると思う。13人、ドロドロですよね。
 朝ドラはシスターフッドよ。

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