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『ちむどんどん』第70回 それぞれの道を

 沖縄角力大会で優勝し、身勝手なプロポーズをした智は暢子に断られます。一方、和彦は暢子への愛が隠しきれないと気づいてしまいます。

愛は旅立つ

 まずは和彦と愛が片付くわけですが、圧巻の愛でした。愛は新聞記者らしく要点をまとめて和彦に笑顔で提出。和彦の気持ちはわかっていたし、自分の気持ちもそう。多良島経由の雑誌記者オファーを受け、憧れのパリへの転勤を選んだのでした。
 鮮やかなパンツスーツを着こなし、颯爽と己の道を歩む愛。かっこよかった。こういう女性像が見たかったというお手本のようだ。こんな当時らしい派手なパンツスーツを着こなせるのは飯豊まりえさんしかいないんじゃないかと思うほど鮮やかで。素晴らしい愛でした。

 愛は和彦の魅力を手紙に書いていますが、愛が素晴らしすぎて霞んでしまうのは惜しいことでしたね。でも和彦もがんばれ!

おっと、賢秀もいた

 賢秀は養豚場に戻り、泥酔して寝ていました。起こしにきた清恵に抱きついてしまい、そこへ寛大オーナーがやってきて慌てるという朝の爽やかコントぶり。もう賢秀は何をしても許せる境地に突入してきた。これでいいと思う。

そして暢子と和彦は?

 智は明るく振る舞うものの、暢子は意識する。そんな気まずい中、和彦は下宿を引き払おうとします。智と暢子の結婚が見たくなったけれど、暢子がプロポーズを断ったとなると、やっぱり残ると言い出す。横から見ていてドンと押したくなるくらい、鈍感でわじわじする関係が築けています。こういうのもいいよね。

優子の再婚話

 でも、暢子はそんなことよりも歌子が聴いてしまった優子の再婚話が気になる! やんばるまで帰ることにします。
 そんな暢子の露骨な現実逃避逃走も味があると思ってしまいますが、それより優子かも。仲間由紀恵さんは歩き方までおばちゃんになっています。色気がない。自分はまだまだいけているという意識がなく、穏やかに生きる女性の姿です。これが朝ドラの母だなとしみじみ思える。すごい演技です。
 それが来週の回想では娘時代に戻ると。朝ドラ母演技の凄味を期待してしまいます。

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