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『虎に翼』第29回 思っていたものとは違う景色が広がる

 ヒャンスクは帰国し、涼子は結婚する。女子部五人の仲間たちが脱落する中で、最後まで残った寅子とよねは昭和13年度試験会場にいます。しかし、梅子の姿はそこにはありませんでした。
 緊張すると胃腸が弱くなってしまう優三も、寅子の顔芸激励もあってか、集中して挑むことができております。

 寅子と優三は帰宅します。はるは寅子に、梅子からの手紙を渡してきます。

そして梅子は消えた

 梅子は試験会場に行けなかったことを詫び、三男の光三郎を連れて家を出ていました。若い女と再婚するからと、夫は試験当日に離婚届を渡してきました。三男だけでも夫のような人間にしたくないと決意を固め、梅子は家に出ました。
 それでも梅子は、自業自得だと己を責めています。もっと早くこうすべきだったと。そうすれば、長男と次男も助けられたのかもしれないと。
 梅子は寅子たちが立派な弁護士になれると信じて、自分のような立場の女性を守って欲しいと書き残していたのでした。最後まで、謝ってから、別れの言葉を告げる梅子でした。寅子は悔し涙を流します。

 そして試験の結果が届きます。寅子も、優三も、合格していました。轟、よね、中山も筆記試験通過です。口述試験まであと一ヶ月です。昨年、筆記を通過している久保田も加え、竹もとで勉強会をしています。ここでよねは、もっと柔らかい口調が必要と言われます。よねは頑なに法知識の正確さが必要だというものの、そうではないようです。
 久保田は昨年、結婚の予定はあるかと聞かれたとのこと。それが法律に何の関係があるのかと思いたくなります。久保田もそう思い、正直に試験に関係ないと言いました。
 そして落とされました。

女は男を圧倒せねば合格できない

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