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『ちむどんどん』第50回 今週はジェンダーだ

 アッラ・フォンターナで着々と実力を伸ばす暢子です。

 今週のテーマは「リーダーシップ(シェフ代行)とジェンダー、シャドウワーク」と、みた。

シェフ代行=リーダーシップと仕事(暢子)

 二ツ橋がおっちょこちょいで人柄の良い事故を起こし、シェフ代行争いになる。ここで矢作が暢子に対して「女のくせに」というモヤモヤした感情を抱いてどうなるか? 賢秀が相変わらずダメなようで、彼は矢作と違ってありのままの男尊女卑を示す対照として出てくる。

結婚と家庭(智、良子)

 ジェンダーといえば、智の家庭観。結婚したら妻を家に入れる前提で、子供は5人。無邪気だし悪意はまるでないけど、そこには将来の妻の意見はまるでない……危うい、これは危ういぞ!
 暢子が好きだと囃し立てる周りも悪意はないだろうけど、ひっかかる昭和の悪いところ。
 そしてそこは目の前に課題がある、良子がポイントとなりそう。

シャドウワーク(歌子)と第二の青春(優子)

 歌子は仕事もできなくなったようで、家事をこなすように。そのおかげで優子はより共同商店で張り切って働けるようになりました。これは大きい。優子はシャドウワークである家事をこなしていたのに、当然のことすぎてそこが埋没していたと示されたようなものでして。
 そんな優子なら恋をしてもいい……とおばぁたちは話している。これは結構重要。日本のフィクションって、海外と比較すると中高年以上の恋愛に疎いところはあったと思えます。みっともないというような。あるとすれば「人妻のよろめき」になると。それかくどいくらいベタベタして、青春時代と進歩のないベタベタをダラダラやるか。それと一線を画す挑戦を感じます。涼やかな好意だけでもいいですよね。

反面教師(賢秀)

 ちょっと金が貯まったら貯金どころかギャンブルに浸かってしまう賢秀。このクズさは変わらない。だがそれがいい……のか?

 手堅い本作らしく、東京と沖縄、それに千葉までからめて、きっちりと複数の課題をこなすようです。

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