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『らんまん』第66回 新たなる旅へ

 寿恵子とともに、万太郎は新たなる旅へ出かけます。

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2023/07/03 21:00-2023/07/31 23:30

十徳長屋の住民たち

 タキの法要は終わった。竹雄ではなく寿恵子が万太郎の面倒をみる。そんな生活が始まりました。
 十徳長屋で洗濯に励む寿恵子。竹雄から日照時間についてまで教えを受けている寿恵子は、朝早くから万太郎を送り出し、そのあと洗濯にやってきたのでした。
 ここで長屋の女性たちは、洗濯にあわせて「お仙の茶屋へ」と笠森お仙のことを入れ込んだ歌を口ずさみます。『向う横丁のお稲荷さん』という民謡だそうで。江戸っ子が当時の世相を入れ込んで歌っていたものが、明治の長屋にも残っていたわけです。
 ここで長屋のみんながあわせて歌い出し、それにあわせて万太郎が出かけていきます。日本人は結構こういう歌をメディアとして使っていまして。だからこそ、早川逸馬のような自由民権運動家は、歌で政治啓蒙をする「演歌」を用いたわけです。
 そういう無害な歌詞ならまあよいのですが、明治初期はおそろしい時代でして。会津戦争で美少年の首を切り落とし、大皿に乗せたという歌詞まであったそうで。どうやら土佐藩出身者が宴席で芸者に歌い、流行ったらしい。それを聞いた会津出身者はくやし涙をこらえるしかないと。

 脱線を戻しまして、丈之助は「文学士」になったそうです。略して文士かね。『鬼滅の刃』の響凱も文士崩れでしたね。文士とは、もとは武士の対義語で文官でありながら幕府に仕官した大江広元のような人物をさしましたが、時代が降ると変わったのでした。
 ここで度立つ万太郎の格好は、和洋折衷でいかにも明治らしい姿です。
 オープニングも変わりまして、タキが見守るような桜と、寿恵子の姿が加わりました。

ようこそ二年生、また会えたね四年生

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