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『ちむどんどん』第92回 沖縄料理店を始めたい

 暢子と和彦は結ばれました。あまゆで相変わらず質素な暮らしを進めつつ、暢子は沖縄料理店開店を目指しています。

甘い新婚生活と少女時代へ

 実は重子との同居は、重子側が拒んでいたそうです。重子はやっと結婚前の少女時代に戻れたのかもしれない。鈴木保奈美さんがなんともかわいらしい。こういう人はいた気がする。ビスクドール。ヒラヒラドレスの陶器製人形。刺繍をしたハンカチ。フランス産の香水。オルゴール。そういう大好きなものに囲まれて暮らせばいいんですよ。
 重子は乙女全開で、暢子の店には一流の絵画を飾るように言ってきたりする。和彦がつっこみを困惑しつつ入れています。こんな少女全開でかわいい母を初めて知ったのかもしれない。難しい重子役をよく描いていると思います。
 とりあえずは無害になった重子。唯一のお願いは、和彦の仕事の足を引っ張らないことだって。孫を産めと言ってこないぶん、随分とよいお姑さんに思えます。
 そうか……こういう世間知らずのお嬢様の方が、家父長制ゴリゴリの姑よりよいのかも。かわいい姑だなぁ。

 かわいいといえば、新婚生活の小さな足折りテーブル。昭和レトロ柄で小さい。夫婦だけの時代に使うものです。昭和ポップレトロな愛くるしさがありますね。
 そんなテーブルにお似合いの新婚ですよ。

飲食店経営は甘くない

 さて、フォンターナでは。
 オーナーは口は出さずに、それでいて暢子がいる前でさりげなく飲食店経営のコツを話したりします。一方で二ツ橋は、いかに厳しいか説明してきます。彼も失敗しているし、矢作もそう。努力や腕前だけではどうにもなりませんもんね。

 そしてこの一連の流れ。光熱費のこと、採算などなど、短いようでいかに大変か伝わってきます。そりゃコロナで大変ですよね。飲食店の苦労。やりくりの大変さを知らしめる大事なセリフだと思うんですよ。

ビッグビジネスも甘くない

 そして賢秀。また養豚場を出ていくと言い出し、競馬で負ける。そして我那覇に出くわす。ダメだ。嫌な予感しかしない。この賢秀を熱演する竜星涼さんがすごい。顔はいいしスタイルはいいけど、声が独特でなんか、2.5枚目って感じでいいんだな。

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