『らんまん』第56回 二人で冒険しよう
夕顔のお姫様が万太郎のもとへやって来た――寿恵子と万太郎はついに結ばれるのでしょうか。
普通なら、抱き合って終わりでは?
これが普通のドラマならば、抱き合ってピアノが響いて、もう結婚式になっていてもおかしくない。それを理詰めの本作はそうしない。寿恵子はほったらかしにしていた万太郎にきっちり怒りを表明します。
そして長屋の面々が見守る中、竹雄が帰ってきます。倉木だけは野次馬から距離を置いているものの、あとは覗き見する気まんまん。プライバシーという概念はねえな。倉木だって気になっているところもいい。
ここで戸が開くと、あまりに汚い室内が見えてきます。タヌキの巣(実際に牧野富太郎の部屋はこう称されたとか)どころではない散らばりよう。そんなところにいる寿恵子はまさに掃き溜めに鶴。そしてどういうわけか、二人の話に竹雄も参加しまして。長屋も野次馬として参加しているといえなくもない。釣書という言葉に野次馬はざわつきます。しかも寿恵子はわかっていなかったと言い出すものだから、破談の可能性を察知したのか、さーっと野次馬は引いていきます。
愛だけじゃ足りない
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