見出し画像

レモンの哀しい慰め

ずっと順調だと思ってた夢から突然叩き起こされたみたいな日だった。

嫌なことを引きずらないで立ち直る力を身につけたい。生来の未練がましさでずっと苦労しているのに、元気の正しい取り戻し方を見つけられないまま生きている。

わからないから教えが欲しくなる。授業でも人生でも。たくさんの「間違っていない」証拠を見つけないと先に進めない。でもこれじゃ冒険できない。証拠がなくても進むことができたらそれがきっと私にとっての大人への一歩。成人式はなんの証拠にもならない。アルコールという逃げ場所をひとつもらえるだけ。

高村光太郎の智恵子抄をいくつか読んだ。青空文庫で見つけた。五月の晴れた朝みたいな透明感のある文章だった。

落ち込んでいるときは、ハウツー本の説教より触れたことのない好きなものを見つけるほうが元気が出やすい。好きなものは心の味方。守る責任を誰にも問われないし、私が守ればそれで良い。健康的でちょっと寂しい自己完結。

月曜日が最終プレゼン。眠れない夜をあと三つ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?