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私の素籠もり

7連勤が終わったのは太陽が猛烈な熱を帯びて私の身体を突き刺した昼間だった。
寝坊なんてしまいと目覚まし時計よりも意識の方が重たいまぶたをこじ開けさせていた。朝から今日までの連勤を思い返しては疲労と熱のこもった鉛のような私を一刻も早く休ませたいと思った。日傘を差しても日焼け止めを塗りたくっても防ぐことのできない夏の温度は私の体温と精神を生ぬるくどうしようもなく溶かしていった。

何をするにもやる気が削がれ、ただただ横になって鉛のような私は冷やすことに集中した。次の日が休みだからといってどこかへ出掛けていくなんて出来なかった。今日は私が私であるための安息の日だった。私の時間くらい私に使わせてほしい。たまにはこういう日もある。ふかふかのクッションに身体を預けて、好きな本を読んで、好きなアイスを頬張って、好きな音楽を大音量でかけながし、1日だけのマニキュアに心をときめかせてみる。いい意味で私だけのすごもりの完成だ。

明日からまた否応なく降り注いでくるTo Doリストどもに立ち向かうための″私の私による私のための安息の素籠もり″。栄養を蓄えて研ぎ澄ました精神をお守りに私はまた太陽の下を羽ばたいていく。


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