食費月に3900円はがまんにならないのか?「低コスト生活」読書感想文
本日の本はこちらになります。
「低コスト生活」かぜのたみ著
帯「月7万で心が満ちる小さな暮らし。」
と思ったのは私だけではないはず。
はじめに の2ページ目にて
とあり、いや我慢だろ。と思ったのですが、私はミニマリスト批評家だから厳しいだけだと飲み込みます。
そして著者は続いて
と書いております。ミニマリスト本でよく見るやつやん。
この時点で私はメモを用意し始めnoteに感想文を書くぞと確信しました。
「スタバが好き」ということについて
これをどのように考えれば低コスト生活になるか?という点について著者は
◯BGMを聴きながら読書をするのが好き→家で音楽を流す
◯外出先でコーヒーを飲むのが好き→インスタントコーヒーをマグに入れておやつと共に公園で過ごす
と、ハッピーのもとが見つかると書いております。
違うもん。スタバが好きなやつはスタバに居る自分が好きであり、店員とのコミュニケーション、おしゃれな店内に身を置いている自分に酔いしれているんだもん!あんなのブランド物信者と一緒だよ!
ガチでコーヒーが好きな人はスタバに行かないと思うんです私は。だって大抵の人は生クリームもりもりを頼んでいるし。
そしてBGMより聞こえてくるのは他人の声であり、作業してる人や読書してる人の多くはイヤホンをしています。
「人はすこし音がある環境の方が集中できる」という研究がありますから、集中のためのルーティンと化している人、または「スタバにいる私俺カコイイ」のどちらかだと思います。
なので筆者のスタバの例は的外れという感じがするのですが、勿論あくまでも例え話ですし、それが代替えになるかどうかは人それぞれとしておきます。
食費が月に3900円
驚いたのは筆者の生活費内訳。
家賃通信費は普通なのでさておき、水道1500円、電気ガス1700円、娯楽2800円もかなりすごいですが(冷蔵庫がないとはあるが)、食費が月に3900円。
3900円?!
思わず二度見しました。
月に30日だとしたら、1日130円です。
ちなみにマクドナルドのハンバーガーは170円からです。
つまり1日にハンバーガーも買えない額で過ごすという、1ヶ月1万円生活に出れるんじゃねって食生活な訳です。無理だよこんなの。
で、41pに補足として、米、煮干し等の乾物類はふるさと納税で得ているそうです。
にしたって。
元々筆者は会社員時代から食費が月2万円と、もうそれでいいじゃないのという額だったので、少食な方なのかもしれません。
そして当時の月支出平均も16-18万円だった、と書いていますが、別にそこまで問題ないのでは??と思ってしまいました。普通→低コストになった感じでしょうか。この時点で「散財してるけど節約をしたい人」向けの本ではなく「もっと生活をミニマル化したい人向け」の本なのだなぁと思いました。
そして次にびっくりしたのは、
さっきスタバは行かなくていいって…!!公園でいいって…!!
と、もし冒頭のスタバの話を納得している方がいたらびっくりしそうな伏線回収。
でも、2800円の範囲だからたまにだし?ほかに買い物してないから良いのでしょう。
そして知人とのランチがもし起きたらここから支出するそうです。知人、と書いてあるところが気になりますが。
消耗品は半年分まとめて購入(2600円ほど)
えっ?!
「月に400円ほどです。」と書いておりますが、トイレットペーパー、石鹸、洗剤だけならギリギリいける…?かもしれませんが(かなり切り詰めてるけども)、ナプキンはどこへ行ったんだろうか。
というのも、私が月にナプキン代少なくても3-400円かかるので、それで終わってしまうのでどうやっているんだ?と思った次第です。
1番安い羽なしのやつでも1パック100円くらいです。でも夜それでしのげる人はなかなかいない。
布ナプキンか吸水ショーツ?とも思ったけれど、それだと初期投資がある程度かかりますし経年劣化による買い替えも必要なので、それは考えにくい。
というか、筆者女性だよな?と私はYouTubeを確認したのですが、アイコン写真や声、私口調から女性であると判断いたしました。
女性でここまで生活費切り詰めるのはかなり厳しいんですよ。だって髪の毛どうすんのとか(丸刈りにはできないし)、シャンプーは?スキンケアは?サプリは?病院代は?と色々男性よりすっとばせない所があるんです。うるせぇそんなの関係ないんだよ!!と出来る人はそういないので、その点についてはあっぱれと思いました。
趣味は株
えっ筆者うちの母か?と思いました。(母は節約の鬼で株が趣味)
節約の参考になるかなと読んでいたのですが、株は余裕資金がないとできませんし、元々会社員の時から生活費があまりかかっていない方なので、きっと貯金が沢山あるのでしょう。YouTubeで生活できているということは収益も多いんだろうなぁ。いいなぁ。
0円デーはものが少ない人に可能か?
私は持ち物が少ない人、ミニマリストのような人にはお金を使わずに過ごす0円デーは難しいと思います。
というのも私が現時点物をかなり減らしてなんちゃってミニマリストになっているのですが、
家に娯楽がインターネットしかない→インターネットにはお金の誘惑がいっぱい→娯楽を求めて図書館へ→お店の誘惑がいっぱい
なので、けっこうキツいんです。
筆者は0円デーの過ごし方として
•スマホ、お金なし散歩
•収納アイテムを作る
•持ち物メンテ
•新コーデ
などを挙げていました。
手ぶら散歩なんかは有名ですが、灼熱の近日は不可能ですが当たり前として。
持ち物メンテと新コーデは物が少ない人には数分で終わる若しくはやることがないです。
もしかして筆者はミニマリストではないのかもしれない、と思ったのですが
うそだろ。
これでメンテと新コーデ時間をどう捻出すると。
また筆者の部屋の写真がのっていたのですが、かなり物がなさそうです。
食事について(p134より)
米に大豆、ひじを入れて炊く。日によって海藻だけの味噌汁、とうふ、野菜、納豆、にぼし。
精進料理か?
筆者はこの食生活で吹き出物もむくみも贅肉も(それはそうだろうけど)ないそうです。
吹き出物に関しては、私は色々食生活を変えてみたりもしたけれど、やはりストレスや体質が大部分を締めているので、筆者は元々恵まれた肌質なのだと思います。
にしても、これで成人女性が生きていけるのか?
これを毎日やっているのか?
と思うと不思議です。すげぇなぁ。
節約について
◯消費•浪費•投資で考える
◯買う前にまず考える
◯身の丈に合うものか
◯服はリユースを利用
などなどが載っておりましたが、これは他の節約本や雑誌、テレビ等々でも有名な方法ばかりで目新しさは感じませんでした。私の母がかなりの節約家でその教えを受け継いでいるからかもしれませんが。
余談ですが私の就活スーツはリユースで3000円、そこにクーポンも使いました。それで卒業式、卒業パーティーも参加しています。金のかからない娘だねぇ。
自産自消システム(p189)
これは、自分が作ったご飯を自分で食べる、自分が掃除した部屋を自分で過ごす、
(!)←????
私はnote含め、自分で書いてきたものを見て励まされた事は一度もないのであまり分からないですが(病んでるねぇとしか思わない)、ポエムなことを書いているのでしょうか。
また、自分がやったことだと「まぁこれでいいか」と満足できる。と筆者は書いておりました。
私はどちらかというと、完璧主義なところがあるので、満足ではなく自分の至らなさにイライラしたり落ち込んだりして全くハッピーにはならないのですが、そんな満足の仕方もあるのですね。私とはかなり違う生き方をされている。
まとめ
筆者の節約ぶりがすごいという点以外は、目新しい情報や納得するような事はあまり見つけられませんでした。
ただ2時間もかからず読めましたので、ちょっと気になるなぁって人にはおすすめです。
「気になることはかたっぱしからやってみる」と著書内コラムで書かれていましたが、それも自己啓発本で散々見てきたし、私がそもそも行動力の化け物なのであまりピンとはこず。
また個人的に、筆者の文にちょいちょい綺麗事が挟まれているのが気になりました。ちょっと酔いすぎているのかなと。出版側からの指示もあるのかもしれませんが、あまり本音を言いたくないタイプなのかなと感じました。
やはりこの手の本は面白いですね。今後も読んでいこうと思います。おわり。
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