【食レポ】⭐️ビリヤニ⭐️を食すのだ!
ビリヤニである。
カレーピラフではない。
ビリヤニ、である。
こんなボクでも、学生時代にはインド&ネパールを40日間放浪してニューデリーからカルカッタまで横断し、陸路でネパール入りしてカトマンドゥやヒマラヤ山脈の麓の町ポカラまで行った経験があるのだが…
最近まで、ビリヤニの存在を知らなかったのはなぜだろう?
インド&ネパールでの40日間は、ひたすらカレーを食べ歩き、飽きれば中華チャーハンのような米飯(なぜかどの町のカレー屋さんにもメニューがあり)を食べていた記憶があるのだが、カレーピラフをビリヤニというのなら、一度も出会わなかった。
当時のレートでは圧倒的に日本円が強く、結局40日間を2万円程度で旅した記憶があるのだが…
当時は、インドでいかに過酷な貧乏旅行をしたか?がひとつの妙なステータスになっていたから、ボクも例に漏れず、無駄な貧乏旅行をしたせいで、敷居の高そうなレストランには入らずじまいだった。
だから、なのかもしれない。
数年前、北海道の海老出汁スープカレーでお馴染み「奥芝商店」さんと商談をした際に、はじめてビリヤニなるものを知ったのだった。
そんなボクだから、果たしてこの店のビリヤニは、本場の味なのか?どうかはわからないが、確かに美味い。
そして、食べやすい。
店内を見回すと幼稚園児のファミリー2組などで満席になっている。
いかにもインド料理を食しそうな玄人肌の御仁は見当たらず、OLやファミリー中心なところを見ると、日本人向けにアレンジされたビリヤニのように思う。
ひと匙🥄口に入れてみる。
んっ! 意外と辛い。
幼稚園児なら泣き出しそうである。
うっかりしたぜ〜額の汗を拭う。
ふと、隣席の男の子を見ると、お子様セットのカレーとナンを食べていた。
そうか、子供用は辛くないのか。。
ビリヤニのベースがそこそこ辛い上に、更に追い討ちをかけて、付属のスープカレーをかけると、更に辛くなる。
うむ。痺れるぜ。だけど美味い!
汗をかきながらも完食。
ご飯はさすがにインディカ米を使っているが、柔らかく炊き込まれているため、ピラフのような食感、食べ応え。
ビリヤニはムスリム発祥とのこと、豚肉NGでチキンが入っている。
荒目の玉ねぎ微塵切りにチキンが入って、カレーピラフそのものといった様相を呈しているが、ビリヤニとはそういうものなのか?
なんでも古くはムガール帝国時代に伝わったそうだから、定義なるものは非常に曖昧らしい。
奥芝商店のビリヤニは、もう少しご飯がパラパラしていて、ボクらが知るいかにもエスニックな感じがする。
結論はどちらも美味い。
定義が曖昧ならば、それぞれに個性があって、それもまたいい。
食後にプレーンラッシーをいただく。
インド滞在中は飲めなかった。
火を通していない飲料ほど怖いものはない。
炎天下の乳酸菌飲料など、腹が弱い日本人が飲めたものか。
なので、本場のラッシーが如何なものかをボクは知らない。
どんなにクソ暑い最中にあっても、熱々のチャイを飲んでいた。
ここのラッシーは甘いヨーグルト飲料だ。
飲むヨーグルトとは似て非なるものだというが果たして。
酸味は少なくミルク感が強い。
辛いビリヤニを食べたあと、さっぱりしてお口直しにはちょうどいい。
それにしても。
ラッシーの原料は牛乳なのだが。
インド&ネパールでは宗教上、牛は聖獣である。
大変に重宝されている一方では西洋式の酪農を行い、牛を家畜として扱っていることについては、如何なる論理が働くのだろうか?
我々には計り知れない。
まあ、美味ければなんだっていいのだけれど。
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