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49歳。コーヒーとあんぱん。

夕方コーヒーを飲むと寝付けない49歳。
そこかしこに老いを感じて愛おしい毎日です。

若い頃は前世イタリア人だったのかもしれないと思うほどの深煎りが好きだったわたくしですが、
深煎りは香りだけで既に胃もたれしてしまう。
初老の悲しみ。

今は完全に浅煎りが大好き。
華やかな柑橘のサワー感とタンニンの渋みがもたらす甘さ。
ラブ。
アナエロビック万歳。

苦味だけではショートしてしまう味わいに少し酸味が加わると不思議と広がる珈琲の世界。

軽やかなニカラグアやコロンビアあたりはフレンドリーなアメリカの赤ワインを、エチオピアの華やかなかおりと農園によって違う味の複雑さはフランスの赤ワインを思わせてくれます。
本当か?

酸味と和解し、酸味を理解し、酸味を愛し共存していく酸味オタク。

苦手だったゴーヤの苦味をいつしかもっともっとと欲するように、酸味、とにかく酸味のある豆を!となるので驚きです。

掌返しは人類のチャームポイント。
がんがん手のひら回していこう!

とは言っても苦手なものをわざわざ克服しなくてももういいんじゃないかとも思う今日この頃。
それが初老。

深煎りが好きな人は深煎りを、浅煎りが好きな人は浅煎りを。静かに愛するのが吉。大吉。

そんな初老。
朝は何にでも合う中間管理職的中煎りのコーヒーをパンに合わせる毎日。

苦味を感じず程よく余韻で酸味を感じられる程度の焙煎はあんぱんによくあいます。
あんぱんはリベイクしたいのでバターよりクリームチーズ派。

バターの厚さと罪悪感はシンクロ率無限大。

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