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テセウスの船 冤罪で苦しんだ時間は取り戻せない

色んなジャンルを混合したドラマ版についてふと思った事を書きます。
*テセウスの船 最終回のネタバレ有り。

ドラマ演出的には、サスペンスドラマ風に誰が犯人だという見方を視聴者にさせ、毎週ミステリードをして視聴者の目を離さないようにしたと思う。

私はSF 的な見方が好きなので「その手にはのらないぞ」と演出に対して反抗的?になりながら、話しを追っていた。

家族思いの心。
彼は家族思いだが、もともといた世界の生まれたばかりの子供《未来》の事を部屋に置き去りにして、しかもすっかりその事を忘れ思い返す事が一度も無いことに多少引っかかった。(タイムカプセルに入れるメモには、名前を書いていたが)

佐野文吾。
よそ者の心が言った事を全て受け入れ、心のアドバイスで駆けずり回った文吾はお人好しに見える。
だが、最終回に近づくと元同僚には
「お前は、正義が好きな人間だ」
と、何故か睨まれながら正義否定をされる。
警官が正義感を否定するってあんた、相当悪の警官かと、その都会から来た同僚に疑問を感じた。
あんたも、文吾に冤罪をかけられたのかい。
という話しかもしれないけれど。

最終回で結局文吾は田中家を滅ぼす?原因の人物だったためという話しになった……
文吾も、割と自分がやった過ちは忘れる人間らしいが……忘れすぎじゃない?ちょっと……祭りのチラシですぐ思い出せよと思った。

しかし、村の昔の事故は事故であり、しかも田中家は普通に暮らしているようだったし、田中正志が家に帰った時も村人の反応もまた文吾と同じ。
「家族の面倒をみるために帰ってきたの?」
というレベルという気がするし、祭りの時の被害者の息子もそんなに恨んでるようには見えず、
そもそも事故だし、ニュースにもなっていないはずだし(新聞記事にもなっていない)

田中正志の怒りが伝わらない…私には。

所で、21人の慰霊碑が無くなった時点で多分、心はもうタイムスリップをする事が出来ないので帰る事も出来なかったであろうし、心が同じ時系列に二人存在してしまうので
SF 的にはどうしても消えなければならない存在だったのだろう。

それは分かるのだが

冤罪を晴らすために息子がせっかく過去に戻ったのに肝心の実は冤罪を作ってしまった文吾は幸せなまんま、多少複雑な表情をしながら何も悩みがなさそうな《テセウスの船→心》を見て、テセウスの語源を考える…

そんなドラマでした。

あと、テーマとしては
犯罪者の家族の苦しみ。
冤罪の苦しみ。
ですか。

田中正志の言う冤罪…で田中家が滅茶苦茶になったらしいという事も含めて……

冤罪って周りを不幸にするね。

という事も視聴者は考えなければならない。

SF の意識で見た感想。



今までの経緯を忘れない人間としては

いくつものタイムパラドックスの世界の人々はやはり事件も何も解決されてないので、その世界のみきおや、未来や、由紀が気がかり。

たしか、田中正志や、育ての親木村先生も毒殺してたよな。何なんだ。田村正志に利用されてたって嘘だろう。田村正志を操ってたんじゃないのか?2回目のみきおは、最後等辺で
「完全犯罪だ!」
と、言っている。

*みきお君です⇧一部分名前間違えていたので訂正しました💦m(_ _)m

因みに、私の考える3番目の世界は、心とタイムスリップが出来るスポットにまで行ったので、まぁ反則めいてしまうが大人のみきおが心と一緒に過去に戻り、子供のみきおに説明。

で、大人のみきおの手引きで完全犯罪をして2人で
「The end-! 」
と叫ぶとかいうのを想像しておりました。
救いが全く無し……。
ま、2人が握手をした瞬間に2人の想定外の事が起こり
時空の歪みが生じるか何かして2人とも消滅して欲しいという気もするけど、
それは何の力か……SF の法則か宇宙の法則で……
勿論未来から来た心も、消滅。
後味が悪いので、事件の起こらない村だけは残る。
佐野家も無事という事で……。

兎に角みきおが、田中正志の言う事を素直に聞くキャラだとは思えなかった。
心のお母さんにまで、毒を飲ませようとしたみきおの行動はね、田中正志の目的と関係ないでしょう。
(これは鈴達が家に帰った事で失敗に終わる。
鈴ちゃんが好きで鈴ちゃんのお母さんまで殺すという行動何それ?
鈴ちゃんの事を意地悪した?女の子を毒殺したのもみきおの判断ですけど?
みきおの罪は!3回目の世界で罪が無いっていうのは、おかしいですよ。
待てよ、私もドラマの演出にのせられている)

*心は、どこから来てどういう段階で動いているか考えると
やはり元いた世界も、違う次元にあるはずなのである。

*たまに、読み返して加筆修正しておりますm(_ _)m

*これは違うんじゃないの?という読者様はコメントにお願いします。

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